緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

第81回米アカデミー賞外国語映画賞と「黒いオルフェ」

2009年03月01日 13時21分44秒 | 映画・演劇・DVD・ビデオ・TV類

 平成21年3月1日(日)

先日は、

米映画の最高峰「第81回米アカデミー賞」の発表・授賞式が

2月22日(日本時間23日)、米ロサンゼルスで始まり、

日本から候補作に選ばれていた「おくりびと」(滝田洋二監督)が、

外国語映画賞を受賞した。

 「おくりびと」はオーケストラをリストラされたチェロ奏者(本木)が、

妻とともに田舎に帰り、遺体を棺に納める「納棺師」を生業にするまでの

悲喜こもごもを通じ生と死の尊さを描いた作品です。

同作は、20日の「第32回日本アカデミー賞」で10冠、

カナダのモントリオール世界映画祭で最高賞を獲得するなど、

受賞に期待がかかっていた。

授賞式では出演者の本木雅弘(43)、広末涼子(28)、余貴美子(52)らが

喜びを分かち合った。

また短編アニメ賞候補作に選ばれていた「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)が

受賞し、2003年に長編アニメ賞を受賞した「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督

以来、6年ぶり、短編アニメ賞としては初めての快挙を成し遂げた。

「つみきのいえ」は約12分間のアニメで、

1人暮らしの老人が家族との思い出に浸る。

地球温暖化への警鐘も盛り込んだ作品。

フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞を獲得した。

オスカー像を手にした加藤監督は「とても重いです」と英語でコメントした。

「おくりびと」の滝田洋二郎監督は

「この映画で助けてくれた皆さんに感謝します。本当にうれしいです。

私が来られたのも映画のおかげです。私にとってはまた新たなる旅立ちです。

私たちはまた再びここに戻ってきたいと思います。ありがとうございました。」

と英語でコメントした。

 

さて、

 本日のBS11『イレブン名画座』で『黒いオルフェ』1959年公開が放映されました。

同年の第12回カンヌ国際映画祭パルム・ドール

アカデミー賞では外国語映画賞を受賞しました。

フランス語版とポルトガル語版のがあります。ヴィニシウス・ヂ・モライスによる

1956年の戯曲「オルフェウ・ダ・コンセイサゥン」を映画化したもので、

ギリシア神話オルペウスエウリュディケの物語の舞台を、

カーニバルで盛り上がる当時のブラジル、リオデジャネイロに移しています。

アントニオ・カルロス・ジョビンの手がけたサウンドトラックには

ルイス・ボンファによる♪「カーニバルの朝」をはじめとした

ボサノヴァの古典的名曲が含まれている。

またサンバ歌手・作曲家として知られるカルトーラがワンシーンだけ出演、

また撮影時には妻のジカともども雑用として雇われたことで知られる。

1999年、ブラジルの映画監督であるカルロス・ヂエギスにより

オルフェ」として再び製作された。

なおヂエギス自身は、本作品のリメイクと言われることを強く否定し、

まったく新しい作品として仕上げたとコメントしている。

またヂエギス作品の音楽を担当したミュージシャンのカエターノ・ヴェローゾ

「黒いオルフェは、単純な悲恋物語に終始して、

ヴィニシウス原作にあったブラジルファヴェーラの本質を描いていない、

したがってブラジル人はまったく評価していない。」などと述べている。

 <キャスト>

ブレノ・メロ(オルフェ)

マルペッサ・ドーン(ユリディス)

マルセル・カミュ(エルネスト)

ファウスト・グエルゾーニ(ファウスト)

ルルデス・デ・オリベイラ(ミラ)

レア・ガルシア(セラフィナ)

アデマール・ダ・シルバ(死神)

 原題:ORFEU NEGRO(1959年 フランス・ブラジル 103分 カラー字幕)
★1959年カンヌ国際映画祭グランプリ
★1959年アカデミー賞外国語映画賞
★1960年ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞

~あらすじ~
 市電の運転手オルフェは、田舎から出てきた美少女ユリディスと出会う。

そして運命の糸にたぐり寄せられるように恋に落ちる。

リオのカーニバル当日、踊る人々の中にオルフェとユリディスもいた。

しかし嫉妬にもえるオルフェの婚約者ミラは、ユリディスと争い、

ユリディスはその場から逃げるように立ち去る。

そんな彼女に歩み寄る謎の“死の仮面”の男。

「死」につきまとわれたオルフェとユリディスに、

悲劇は両手を広げて待ち構えていた。

「何もかも失った。神に祈るしかない。」とオルフェは悟る。

そして、翌朝、ユリディスの遺体を引き取るオルフェ。 

「ありがとうユリディス!」と亡骸を抱き、朝の道を呆然と歩む。

それを観て、ジェラシーの権化と化したミラの投げた石が

愛する婚約者オルフェの頭部を直撃!

ところが…次の瞬間、

ユリディスの遺体を抱くオルフェは、断崖絶壁を転がり落ちてしまう!

そして、3人の子どもたちは、輪廻転生の未来を暗示する。

切なくて、悲劇的な呆気ない幕切れです。 

最近は、

日本の映画も注目の作品が多くなりました。

子供向けの心洗われるよい作品が望まれます。