平成20年8月6日(水)
朝から、上天気。
紫外線対策や熱中症対策をしながら、お出かけしました。
午前9時半過ぎに 北九州市八幡東区の いのちのたび博物館へ…
今日は、『第223回子育て教室』の 親子ハイキングの日でした。
10時20分現地入り口に集合。
いのちのたび博物館は、北九州市立の博物館で、
福岡県北九州市八幡東区の新日本製鐵八幡製鐵所の工場跡地にあり、
正式な名前を北九州市立自然史・歴史博物館といいます。
北九州市立の博物館は,もともと、北九州市歴史博物館、
北九州市立考古博物館、北九州市立自然史博物館
と3つあったのですが、これら3館の博物館を統合して、
2002年に「いのちのたび博物館」が開館しました。
敷地面積も3100平方キロメートルと広く、
建物は2001年の北九州博覧祭で会場の現地本部として使われたものを
使用しており、西日本最大級の博物館です。
いのちのたび博物館の友の会には2種類あり、
「自然史友の会」と「歴史友の会」
どちらの会員証も館内での割引を受けることができます。
利用の回数が多くなるのであれば、
割引券代わりに入会するのもよいかもしれません。
また、2階にあるキッズルームは利用対象を幼稚園児以下に限定してるので、
小さい子供連れにも安心です。
授乳室や車椅子の貸し出しなどもあり、館内はバリアフリー化されていて、
ベビーカーや車椅子でも利用しやすい施設となっています。
10時半から、まず、ガイド館で 巨大画面で
ガイダンスビデオのディッピーくんの映像を見ながら約11分間
サポーターさんからの子ども向きの様々なオリエンテーション。
触っていいもの以外は触らないように注意し、
大声で騒がないように静かに見学して回りました。
最初に「地球の誕生」のアースモールから見学開始。
アースモールの入り口には、地球の形成過程や地質を解説する
地学現象コーナーがあり、その横には、
古い時代の生物を化石等で紹介する古生代コーナーがあります。
46億年前。母なる地球がどんなものなのか?
地球外から飛んできた本物の「隕石」が大小展示してありました。
次は、「生命の誕生」海から… 魚の化石の数々。
そして、昔の巨大なトンボ。
子どもたちの目は、古生代の大小様々な化石に釘付け。
38億年前の地球上に最初の生命が誕生して以来、多くの種が出現し、
発展し、絶滅してゆきました。
山田弾薬庫跡地で世界最古のニシン科魚類化石
ディプロミスタスが小学生の発見をきっかけとして、
発掘されました。
自然史博物館建設のきっかけとなった大変貴重な
化石標本を展示したコーナーもあります。
このディプロミスタスが発見されなければ、
この博物館もなかったかもしれません・・・
アースモールでは、
地球上に現れた生命のうち代表的なものを紹介しています。
生命のたどってきたながい道のりをふりかえってみました。
さて、次には、エンバイラマ館の入り口で音声ガイドを受け取り、洞窟へ突入。
まるで、中生代へタイムトリップ。冒険の世界へひき込まれていきます。
洞窟の途中には、湖の底があり、ディプロミスタス等の古代魚が
コンピュータグラフィックスで復元され、あたかも泳いでいるように見られます。
さらに上っていくと、イグアノドンの巣、
中生代の昆虫ロボットが棲む森などがあり、
いよいよ中生代・白亜紀の北九州を再現した360度体感型の
ジオラマにたどり着きます。
リアルに動く恐竜ロボットや植物、昆虫、小動物が展示してあり、
夕方から明け方までを環境照明や映像で演出。
可能な限り、中生代の環境の中で、実際に体感しながら
展示が見られるようになっています。
ステノサウルス
中生代にいた海に住むワニの仲間です。この標本はドイツ産の実物です。
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中生代コーナーから階段をのぼると、そこは新生代のコーナーです。
ここには、マンモス、ナウマンゾウ、サーベルタイガー、
モアなどの骨格標本があり、現代の生き物の先祖と実感できます。
中でも、
5000万年前のブロントテリウムは、アースモールにある
古生物骨格標本の中でも唯一の実物化石であり、
日本にひとつしかないものです。
アースモールの奥には生命の多様性館があります。
アースモールで見てきた生物たちが進化を遂げ、現代の様々な種類として
生き続けていることが実感できるよう哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類などの剥製、
植物、昆虫などの標本がところ狭しと並んでいます。
このなかでも、天井から吊るしてある日本では最大のウバザメなどの大型剥製は
特に見もので、まるで生きているような迫力が感じられます。
午前中は、ガイド役の説明を聞きながら、たっぷりいのちの輝きを学びました。
スペースワールドのジェットコースターを見ながら昼食タイム
午後は、受付カウンターからエスカレーターを上っていくと歴史ゾーン。
2階には県指定文化財の小倉祇園の山車と北九州市の三大祇園の映像があり、
3階には黒崎祇園笹山笠、戸畑祇園の幟大山笠がそびえたっています。
北九州の代表的な祭りを通して、北九州の人々が培ってきた文化
(モノとココロ)を感じて、北九州の歴史をたどるスタート地点。
まずは、一番古い竪穴式住居の復元地点から、どんぐりを主に食べていた
古代の生活を偲ぶ。
戦国時代や戦前の暮らしも辿りました。
歴史ゾーンのテラス風の中庭には、
今は珍しい芽葺き屋根の農家が復元してあり、
囲炉裏のある屋内には実物の民具が並んでいます。
小倉織の機織り機も展示してありました。
戦前の北九州に多く見られた農家を再現し、当時の暮らしに
ちょっと触れてみることができる場所になっています。
そして、昭和35年頃の社宅を再現した家の板塀の前では、
ボランティアさんの紙芝居があっていました。
小学生も 幼稚園児も その弟妹も見入っていました。
「いのちのたび博物館」には、
到底1日では見おおせないほど沢山の収蔵品が保管されています。
生命の進化の道筋と人の歴史を展示解説し、
未来へ向けてのわたしたちの生き方を考えるために
「いのちのたび」をコンセプトとして
来館された方が、ゆっくり楽しみながら学習していただけるように
エンターテイメント性の高い展示を、壮大なスケールで繰り広げています。
展示空間は、来館者された方が
まるでショッピングモールを散歩するような感覚で楽しく学んでいただけるように、
アースモール、カルチャーモールと名づけたメインストリートを中心に、
エンバイラマ館、探究館などの展示スペースを配置しています。
夏休み中は、シーラカンスの特別展もあっています。
ご家族で,お弁当や水筒を持参でご一緒にどうぞ!
平田先生、岡村先生、ありがとうございました。
Sさん、Kさん、お世話になりました。
こどもたち、パパもママも、ケガもなく、なかよく元気に見学してよかったね
皆様、おつかれさまでした