イラストじっくりコースの第三回目は、寺田順三先生です。
今日は授業開始後すぐに
その場で皆さんに絵を描いてもらいました。
自分が今まで影響を受けた作家や憧れている作家の作品を
見ないで描くというもの。
頭の中の記憶だけが頼りです。
一生懸命思い出して悩んでいる様子の方もおられましたが
何とか形にして50分後に発表!
描かれた中で多かったのが、ディックブルーナさんのミッフィーでした。
他にも、安西水丸さん、100%ORANGEさん、東逸子さん(絵本作家)、竹内祐人さん、池田あきこさん(猫のダヤン)、鳥獣戯画、上杉忠弘さん、Kanakoさん(パリで活躍されているイラストレーター)、藤子・F・不二雄さん(ドラえもん)、柊あおいさん(漫画家)、プリ男さん(都道府県や酷道(国道)を擬人化して描かれている)など。
今まで知らなかった作家の方をお互いに知ることができて面白かったです。
先生が影響を受けたのはディズニー映画で、日本のアニメと色彩が違い驚いたそうです。
その後、横尾忠則さんに憧れ、
そして、和田誠さん、長新太さん、安西水丸さん達のシンプルに見えるイラストに
このようにだったら描けるのでは…と希望をもらい、でも実際には力を抜いたように見せる描き方は難しいことがわかったとのこと。
●「憧れの人を持つのは大事」
展覧会でどう描かれているのかよく見て研究する。
それが絵を描く時に役立つ。
真似ても、全く同じ絵にはならない。
試していくうちに心地良い自分の線や塗り方、自分の描き方が見つかる。
●「描きたいものを描けるようになるには」
どう描けば見せたいものに見えるか、どう塗ればそう見えるか
思いながらひとつひとつ描いていけば描けるようになってくる。
●「何気ないものをきっちり描くのは大切」
絵の中の何気なく見えるちょっとした備品などを、丁寧に描くことは大切。
風景を描いた時の机の上のコップや、人物を描いた時の洋服に至るまで
そのちょっとしたものの絵から、どんな国か時代まで見る人に伝わる。
寺田先生独特のあったかい関西弁の口調に
クラスの緊張もほぐれて和やかな雰囲気になりました。
次回9月19日(土)課題が出ています。
「本の装丁」を描いてくる。
自分の好きな本で良いので、本の表紙を「文字と絵」両方入れて描いてきて下さい。
できる方は、裏表紙・背表紙まで作れると良いです。
画材・サイズは自由。
パソコンでもOK、自分のできる画法で作って下さい。
よろしくお願いいたします。