本日は、ゲスト講師の油田さや香さんのワークショップをします。
油田さんの描く絵は、異国の空気感とノスタルジック。絵本の中に入り込んだ雰囲気で、とても素敵なんです。
ぜひ、どのように描かれているのか見てみたい、そして皆さんの刺激になればと思いゲスト講師に来ていただきました。
今回のテーマは「セピアの上から描く」です。
油田さんは、紙にセピア色の下地を塗られています。
セピア色は、どんな色を塗ってもアタリが出ないことと、色あせて朽ちた紙を使うドイツの画家ホルスト・ヤンセンが好きで、その影響もあるそうです。
今回は、油田さんがされている下地の塗り方を教わり、下地済みの紙に絵を描いていきます。
本日は皆さんに、好きな本(小説やエッセイなど)を用意していただきました。
その本に好きな場面を1枚の絵に仕上げていきます。
文章からイメージして、構図も考えて描くことは、絵本の絵を描くのと同じで勉強になりますね。
絵を描く前に、油田さんに下地の塗り方を教わりました。
表側にはセピア色を三層塗り、裏側に一層塗ります。裏側にも下地を塗ることで、紙が反ることを防ぐことができます。
表面の二層目三層目で、濃淡を出し明るくしたい部分にティッシュペーパーで軽く拭き取ります。
皆さんも下地を塗っていきましょう。
セピアにこだわらず、それぞれ好きな色で塗られていますね。
下地が塗れたら、絵を描いていきます。
今回は、下地を乾かすのに時間がかかるので、油田さんに下地済みの紙を用意していただいていました。
真っ白い紙だと、早く描かなきゃ。全体を埋めないと。と思ってしまうけど、下地をされている紙だと、焦りがなくなっていい。という感想もありました。
頭の中で考えてから描く人もいますが、思い浮かんだら手を動かして描いてみるといいですよと、油田さんからアドバイスがありました。
油田さんは、何も描けない時期には、何も考えず身のまわりのものをスケッチして、手を動かすことをされているそうです。
最近は空の雲を描いているそうで、見せていただきました。
途中休憩をはさんで、油田さんが実際にどんな風に描いているのかを、見せていただきました。
一色を全体に入れるので、少し離して全体を眺めながら仕上げていくと、まとまりやすいです。
絵に重みを持たせるために、調子を付けます。
スポンジでされていますが、歯ブラシや不織布なども使うそうです。
全体を見て、軽いなと思う部分に調子を付けます。
調子を入れるとは、描いたモチーフに立体感や質感、陰影を表現することです。
油田さんの絵は、『読むので思う』荒川洋治著の中の「行きつけの石」からのイメージで描かれています。
大きな石が印象的です。
生徒さんの作品
新しい手法を知って、絵を描く楽しさが増えると良いですね。
油田さや香さん、ありがとうございました。
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