本日は、高科正信先生の今期最後の授業です。
はじめにNHKの「日曜美術館」でイラストレーターの宇野亜喜良さんの特集が放送されていたので、その話になりました。
そのことは、6月8日の文章たっぷりクラスでもお話しされていましたので、そちらのブログをご覧ください。
前回の授業で、「えっ?そんなのって、あり?」 という話を書いてくる課題が出ていました。
難しかったのか、提出された方が少なかったです。
そこで『そんなことって、ある?』 作 奥田継夫 絵 西村繁男 (サンリード)1981年
を紹介してくださいました。
お話が面白くて「そんなことって、あり?」って、突っ込みたくなる絵本でした。
細かい描写と主人公以外のシーンに面白い発見がたくさんあります。
では、本日のテーマ「ナンセンスの手法」のお話です。
今までの授業で「ファンタジーの手法」「リアリズムの手法」のテーマでお話をしました。
絵本の中には「ナンセンス絵本」とうい分野があります。
ナンセンス絵本の作家の中では、長新太さんが有名ですね。
「ナンセンス」は、センスがないのではなく、常識の殻をやぶることです。
・『ぞうのボタン』うえののりこ 冨山房 1973年
文字のない絵本。当時の日本では、このユーモアが理解出来なくて、出版されなかったそうです。
『ぞうのボタン』はアメリカで出版され、日本に逆輸入された絵本だったそうです。
上野紀子さんは、この後『ねずみくんのチョッキ』が講談社から出版され、大ヒットとなります。
その他にもナンセンス絵本を紹介していただきました。
・『さんぽにいったバナナ』 すずきけんじ 福音館書店 こどものとも年少版 2023年1月
・『海は広いね、おじいちゃん』 五味太郎 絵本館 1979年
・『ムニャムニャゆきのバス』 長新太 ほるぷ出版 1991年
長新太さんの絵本評論のなかで、オススメの本です。
・『長新太の絵本の不思議な世界』 村瀬学 晃洋書房 2010年
・『絵本の子どもたち 14人の絵本作家の世界』 寺村摩耶子 水声社 2010年 の長新太さんの評論もオススメですので読んでみてください。
ナンセンスの絵本を書くには、こことここではないところを行ったり来たりすること。
やわらかい頭を持たないと、考えるのは難しいです、
やわらかい頭をつくるのには、いろんな人の話を聞きに行く、薦められた本を読む。
自分にないものを取り入れるセンスを身につける。そのためには、感受性のアンテナを張っていると良い。
いろんなものに興味を持ち、インプットする柔軟さを、普段から持っていたいですね。
高科先生は絵本わくわくコース以外に、文章たっぷりクラスの講師でもあります。
文章を丁寧に基本から学ぶクラスです。
絵本や児童文学以外に、小説やエッセイなどを書きたい方にもオススメのクラスです。
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