やまめの庭つくり

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旧朝倉虎治郎邸3

2008-10-24 | 庭園見学
今日は旧朝倉邸の園路や石の使い方についての感想を少し.

石の使い方が印象的なお庭でした.

特に石組みなどはなく,捨て石,園路,流れの護岸に石が使われています.

朝倉氏自身も石が好きで,自ら石を集めたりもしたらしいです.

down主庭の平庭にある佐渡の赤石.

ものすごく目立ってましたyellow12

他に青石や黒石,奇岩のようなものもあり・・・



園路は・・・





距離のわりにカーブが強烈な気がしましたがalien
どうでしょう?

各カーブの位置に立つと,灯籠が見えたり,四阿が見えたり・・・・

盛り沢山な印象を受けました.

材料的には,

根府川石やら他の数種類の石(すみません,種類わかりませんase2)を混ぜて園路にしていることと,

四角い石(切石ですが,何かに使われていたものを用いている場合もあり)の多用が特徴なのではと思いました.



とにかく,四角□■□■



捨て石?も,お豆腐のような石yellow25


切石で一番使われていると思われた石downdown

誰かこの石は何か教えて下さるとありがたいですyellow13




down文化財調査の時は水を流して流れの様子を確認したらしいのですが,今は枯れ流れ.

延べ壇の切石がそのまま護岸石になっているところもあります.





down流れは小滝や,流れ蹲踞や沢渡等,色々な工夫をこらしたなかなかのものだったらしいですが,

下から見上げると園路の石と複雑に混ざって,石だらけに見えてしまいます.

残念yellow20




比較的広い場所では,大きな柱の土台なども飛び石として使われていました.





石に注目して感想を考えると,作庭した人はかなり遊び心満載というか,おもちゃ箱をひっくり返したような印象をうけました.

散策する人を飽きさせない,面白い工夫を沢山したのではないかと思います.

庭については大幅な改修などは行われてこなかったそうなので,大正時代にこのように作られたのかと思うと,それはそれで楽しい気もしました.

是非,流れを復活させて欲しいものです.



最後に一枚heart

都会の中で,古い庭園が生き残っていく一つの形を見たような気がしましたham