やまめの庭つくり

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キク科の雑草たち2

2016-09-20 | 植物
昨日に続いて今日も今の時期に咲いている地味系のキク科植物について書きたいと思います.

ダンドボロギクたちのすぐそばで,足元を固めるように咲いていたのがヒヨドリバナという,フジバカマによく似た花.





ヒヨドリバナ

キク科ヒヨドリバナ属

学名:eupatorium nakinoi



花がそっくりなフジバカマは秋の七草のひとつですね.

 「秋の野に 咲きたる花を
  指折り(およびをり)
  かき数ふれば
  七種(ななくさ)の花
  萩の花 尾花葛花 撫子の花
  女郎花 また藤袴
  朝貌(あさがお)の花」

  万葉集 山上憶良

平安時代から漢方薬として利用されたり,刈り取った茎葉を半乾きの状態にすると香りがして,匂い袋として使われたりしたそうです.

花はそっくりなのに,ヒヨドリバナの方は,これと言った人との関わりはなく,ヒヨドリが里に来て鳴く頃に花が咲く・・・という,とても素朴な名前をもらって,野の花として静かに咲いています.

フジバカマは自生が少なくなってしまったそうですが,ヒヨドリバナは全国で自生し,色々なところでよく見かけられ,ひっそりと,でも着実な生活をしているようです.