晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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源氏物語講座受講

2009年10月24日 | 日記
昨日は、高速バスに乗って天神(福岡市)へ。

日本女子大学生涯学習センター福岡サテライトで、 講座「『源氏物語』の女君」第2回目“朝顔斎院”を拝聴しました。 

全2回の講座で今回が最終回。
講師は、高野晴代先生です。


光源氏と朝顔斎院との和歌の贈答から、男女の愛情を超えた信頼感のようなものを感じました。
プラトニックラブというか、これもまた愛の形ということでしょうか。

全2回の講座でしたが拝聴できて嬉しかったです。
ありがとございました。

また、このような機会があることを願っています。



 朝顔斎院(あさがおのさいいん)とは

桃園式部卿宮の姫宮。光源氏とは同年代のいとこ。
朱雀帝の御世に賀茂社(上賀茂神社と下鴨神社)に仕える“斎院(さいいん)”をつとめた皇族女性。




 朝顔斎院と光源氏についての個人的妄想。

ふたりが清い関係でいられたのは、光源氏を手引きするような女房が朝顔斎院のもとにいなかったのが幸いしたのでは。

どんなに高貴な姫君であっても、自分の意思と反して女房から男君を手引きされてしまっては“結婚”から逃れようがないので。
ということは、光源氏としては、無理強いしてまで朝顔斎院と結ばれたいとは思っていなかったということかしら。

仮に結婚したとしても、光源氏がほかの女君に「心変わり」してそのことが都の噂になれば、朝顔斎院のひいては宮家の名を汚すことにもなりますものね。
とにかく女性は生きにくい時代です。

源典侍(げんのないしのすけ)が老齢にも関わらず好色な女性として、尼となり再び登場しますが、朝顔斎院や女五の宮と暮らしているということは、彼女たちとは近い血族関係なのかも?
源典侍という名が示すとおり、「源」の姓なので出自は皇族出身なのでしょうから。


「梅枝」の薫物(たきもの)の調合で、どうして朝顔斎院に依頼したのか気になっています。
紫の上の心やプライドをまた傷つけることになるからです。
朝顔斎院の人柄やセンスもさることながら、“前斎院が調合した薫物(たきもの)”を得ることで明石の姫君への権威付けも狙っていたのか。むむむ。


「若菜下」で光源氏が朝顔斎院の人柄を絶賛しているのは、女三の宮の密通事件が明らかになったあとなので、光源氏の脳内で朝顔斎院が過剰に美化されているのでは?

妄想は尽きません。(笑)




 賀茂斎院跡…2008年撮影バージョンは後日UPします

「平安時代好きの京都旅行記」より、紫野斎院跡 櫟谷七野神社(2006年撮影)




おすすめ本



「源氏物語作中人物事典」のページや「源氏物語年立」のページ、「源氏物語作中和歌一覧」などお役立ちのページ満載です。




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