金沢の観光スポットレポート その940(No.1349)
◇金沢城公園 石垣巡り‐2
2011年に石垣巡りを掲載したが、まいどさん勉強会や金沢城・兼六園研究会入会をきっかけとして、再度掘り下げてアップします。
■写真は石川門
<城内ルート>約1.5Km
1)石川門石垣
右側が「切石積み」左側が「粗化工石積み」の技法となっています。同じ場所で違う積み方をした珍しい例で、明和2年(1765)の改修時のものと考えられます。
・創建:慶長(1596~1614)頃
・現状:明和2年(1765)頃の姿をとどめる
■写真は石川門桝形内左石垣
■写真は石川門桝形内正面石垣
■写真は石川門二の門二の丸側
2)内堀石垣(鶴の丸付近)
この内堀は、平成11年~12年にかけて菱櫓や五十間長屋などとともに復元された。寛永8年(1631)の大火の後、二の丸を守る堀としてつくられたといわれている。この付近の石垣は明治時代に積み石の多くが取りはずされたため、五十間長屋石垣などの積み方を手がかりしながら、創建当時の姿を想定して復元されました。
・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:平成11~12年復元
■写真は内堀石垣
3)菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓石垣
菱櫓や五十間長屋などの土台になっているこの 付近の石垣は、平成10年から12年にかけ、菱櫓等の復元に伴って、一旦解体され、積み直しが行われた。ここから見える三の丸側が「粗化工石積み」、裏手の二の丸側が「切石積み」となっている。「粗化工石積み」の多くは廓などの外周などに、「切石積み」は出入り口どの重要な所によくみられる。
・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:平成10~12年部分的に解体・積み直し
■写真は菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓石垣
撮影日:2018.7
(つづく)