
金沢の観光スポットレポート その946(No.1355)
◇金沢城公園 石垣巡り‐8
<城外周ルート>
4)玉泉院丸南西の石垣
玉泉院丸の南西に張りだしたこの石垣は、大きくはらみ出して不安定な状態のため、平成18、19年に解体・積み直しによる保存修理を行った。
・創建:元和~寛永(1615~1644)頃
・現状:平成18~19年保存修理

■写真は玉泉院丸南西の石垣

5)いもり堀の石垣
いもり堀の北西部に位置する個の石垣は、石の正面を部分的に均して刻印を施す石加工に特徴があり、初期の粗い加工石を積んだ石垣の一つ。この石垣は、土手の上部に石垣を巡らす「鉢巻き石垣」が続いている。
・創建:元和~寛永(1615~1644)頃
・改修;不明
・現状:お概ね創建時の姿を残す。

■写真はいもり堀の石垣

6)明治の石垣
明治40年のいもり堀埋め立ての際、土取りで削り込まれた崖面を保護するため、陸軍が築造した石垣です。延長約360mの曲線的な石垣は、石材を斜めに落とし込む「谷積み」の技法で造られています。本丸南面石垣の石材を再利用しており、所々に刻印や矢穴が見られます。


■写真は明治の石垣
撮影日:2018.7.-8.
(つづく)