かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

七寺に行って来ました

2012年03月23日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
今朝から名古屋に来ています。

20年ぶりです。

当初は、新居関所→三河天平の里資料館→安城市博物館または岡崎市・瀧山寺というコースを考えていましたが、天気予報を見て博物館めぐりに変更。

まずは名古屋市立博物館に。

んー、建物見ても記憶はよみがえらず。

ここには学生時代に来ているはずなのですが、まったく覚えがありません。

いろいろ勉強になりましたが、中でもよかったのは中村区にある七寺(ななつでら)のこと。

ここには12世紀後半の観音菩薩座像と勢至(せいし)菩薩座像が安置されていて、なおかつ同時代に書き写された一切経も伝来しているようです。
 ※一切経の「一切」はお経の名前ではなく、「一切経」ですべてのお経という意味です。


午後いっぱい見学しようと思っていたのですが、思ったより早く見終わってしまったので、近そうだったので行くことに。



観光客が押し寄せて来るような雰囲気ではなさそうなので、拝観するのは無理かなと思ったのですが、念のため呼び鈴を押したところ、出で来られたのが運良くご住職。

経緯を申し上げて拝観したい旨を申し上げたところ、快く受け入れて下さいました。

ご住職の説明を聞き、パンフレットや博物館の展示解説にはないことも教えていただきました。


これは博物館の展示(複製)。向かって左が観音菩薩像・右が勢至菩薩像。
かつては真ん中に丈六の阿弥陀如来像があり、三尊像でしたが名古屋大空襲の延焼によって、持ち出すことがかなわず、惜しくも消失してしまっています。


一切経の一部も展示してあり、それも見せていただきました。


これも博物館の展示(複製)。「承安伍年」は1175年。

今日は天気が悪かったですが、貴重なお仏様を拝むことができて、心は晴れ晴れとしています。