かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

命を救った鐘

2012年03月25日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
kaneurikichiji が博物館を見学するにあたっては、マイルールがあります。

それは『常設展示は最初から最後まで見学する』です。

熱心に見る場合もあれば、駆け足で見る場合もあります。

でも、駆け足で見ていても引っかかる展示というのは、どこの博物館にもひとつはあります。

一昨日訪れた名古屋市立博物館でもありました。

それは梵鐘。



普通、梵鐘は古い時代の仏教に関する展示コーナーにあります。

が、名古屋市立博物館では近代のコーナーにありました。

近づいてみると、【熱田時鐘】とあり、鋳造されたのは延宝4年(1676)。

熱田の住人に時を知らせていたようです。

でも、それを読んでどうして近代のコーナーにあるのか分からなかったのですが、すぐそばにある新聞の切り抜きを見て、合点がいきました。



一昨日紹介した七寺の本尊・阿弥陀如来像を奪った名古屋大空襲の際、この鐘に身を寄せて一命を取り留めた人がいたようです。

なるほど、それならばと納得。

人を救った鐘。

名古屋に行かれる機会がありましたら、ぜひ見てほしいです。

 
コメント
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