かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

へそ石~京都の地図の母

2014年06月16日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
清水寺の入り口、仁王門にはこんなものがあります。



三角点のようですが、ちょっと違います。



解説板があったので、読んで見ると、まぁ同じようなものでした。

1875年、京都市の市街地図を作成するために設置された標石(ひょうせき)のようです。

地図を作るには、まず基準となる地点を決めなければなりません。

その基準が動いてしまっては、地図にズレが生じてしまうので、基準点は四角柱の石を地面に埋め込みます。

これが標石です。

解説板によると、1875年の測量の時に設置された標石は、他に26か所あったようですが、現存するのはここだけだとか。

しかも、この標石も、設置された時からこのような感じではなく、いつしか埋もれてしまい、仁王門の補修工事の時に見つかったもののようです。

南禅寺の琵琶湖疎水といい、寺社には日本の近代化を支えたものがたくさん残されています。

古いものばかりでなく、そんな近代化遺産を見て歩くのもおもしろいかもしれません。
コメント
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