今から百年前の7月28日、オーストリア・ハンガリー帝国は、6月28日に起きたサラエボ事件を受けて、セルビアに宣戦布告をしました。
後に第一次世界大戦と呼ばれる、人類が初めて総力戦というものを経験することになる戦争の始まりです。
私は、戦争というものに対して、嫌悪感を抱いておりますし、今すぐにでも無くなるべきという信念を持っています。
けれども、戦争を『良いか悪いか』で論じても、もう仕方がないのかなとも思っています。
それなら、どうするか?

そのヒントがこの本の中に書かれていると思っています。

サラエボ生まれのサッカー日本代表元監督のイビチャ・オシムさんの通訳をしていた千田善<ぜん>さんの著作です。
この本で、千田さんは次のように記しています。
『「戦争をするのだ」と政治家なり司令官が決断して、ある瞬間に「撃て!」と命令する。
それがないと戦争にならない。」(52頁)
その通りだと思います。
逆に言えば、戦争をする、せざるを得ない状況にならなければ戦争は起きない。
私はそう思っています、いや信じています。
では、「戦争をする、せざるを得ない状況」にならないためにはどうすればよいか。
それは「戦争をする、せざるを得ない状況」を綿密に研究し、そこから教訓を得る以外に方法はありません。
千田さんも、先に引用した文に続けて、
『「なぜ戦争になったか」という直接の答えではないが、どのように戦争になったか、
ということは、時間はかかるかもしれないが、必ず事実関係が解明できる。
少なくとも、解明できると確信して努力するのが、マスコミや研究者の責任である。』
と述べています。
歴史家の端くれとして、「なぜ戦争になったか」「事実関係を解明できると確信して努力する」「責任」を背負いながら生きていきたいと考えていますし、長者ヶ原廃寺跡の発掘調査と研究を行っている者の務めだと思っております。
それについては、また明日、お話しします。
後に第一次世界大戦と呼ばれる、人類が初めて総力戦というものを経験することになる戦争の始まりです。
私は、戦争というものに対して、嫌悪感を抱いておりますし、今すぐにでも無くなるべきという信念を持っています。
けれども、戦争を『良いか悪いか』で論じても、もう仕方がないのかなとも思っています。
それなら、どうするか?

そのヒントがこの本の中に書かれていると思っています。

サラエボ生まれのサッカー日本代表元監督のイビチャ・オシムさんの通訳をしていた千田善<ぜん>さんの著作です。
この本で、千田さんは次のように記しています。
『「戦争をするのだ」と政治家なり司令官が決断して、ある瞬間に「撃て!」と命令する。
それがないと戦争にならない。」(52頁)
その通りだと思います。
逆に言えば、戦争をする、せざるを得ない状況にならなければ戦争は起きない。
私はそう思っています、いや信じています。
では、「戦争をする、せざるを得ない状況」にならないためにはどうすればよいか。
それは「戦争をする、せざるを得ない状況」を綿密に研究し、そこから教訓を得る以外に方法はありません。
千田さんも、先に引用した文に続けて、
『「なぜ戦争になったか」という直接の答えではないが、どのように戦争になったか、
ということは、時間はかかるかもしれないが、必ず事実関係が解明できる。
少なくとも、解明できると確信して努力するのが、マスコミや研究者の責任である。』
と述べています。
歴史家の端くれとして、「なぜ戦争になったか」「事実関係を解明できると確信して努力する」「責任」を背負いながら生きていきたいと考えていますし、長者ヶ原廃寺跡の発掘調査と研究を行っている者の務めだと思っております。
それについては、また明日、お話しします。