北海道旅行4日目。
一緒に行った二人は、この日東京に帰り、
私は札幌にもう一泊する。
二人がホテルをチェックインした後、
私たちはJRで小樽に向かう。
レンタカーは昨日返しちゃったから。
小樽に着いて、タクシーで向かったのは
小樽貴賓館(旧青山邸別邸)
小樽貴賓館|北海道小樽市の観光名所 (otaru-kihinkan.jp)
大正期、ニシン漁で巨万の富を築き上げた網元の青山家。
その17歳の娘が6年半かけて贅の限りを尽くして建てた別荘。
本州から運んだ最高級の木材を使い、
一流の絵師や書家が襖絵や書を書き、
北海道には珍しい枯山水の庭があり・・・
現在の価格に換算すると総工費は30億円だとか・・・
17歳が思いつく贅沢がこれってすごい。
自分が17歳でこんなことをやれって言われても
途方に暮れただけだろう。
タクシーの運転手さんに料金を払い、
帰りにまた来て欲しい旨を伝えると、電話をすれば来てくれるって言ってたのに、
「やっぱり一緒に行くよ」
と車を降りて、一緒に入場し、建物のことをいろいろと説明してくださる。
ガイドさんみたい。
入るとすぐに何やら石碑。
昭和の歌手、北原ミレイさんの「石狩挽歌」という曲の記念碑だとか。
なんだかおめでたい
左下は、使われている一本物の梁だとか
当時は珍しいガラス窓。
塀の上からのぞいた枯山水の庭
間取りはこちら
屋内は写真が撮れないので
豪華さや素敵さがお伝え出来ないのが残念。
冒頭に貼り付けたリンクをご覧くださいね。
お金に糸目をつけないってことを知ってる17歳、恐るべし。
細部にわたって運転手さんに説明してもらい、車に乗り込むと
「パノラマ展望台に行ったことある?」などとおっしゃる。
ないです、って答えると、
今日は天気が良くてきっときれいだから行ってみない?
直ぐ近くだから
とのお誘いに、二つ返事で乗っかてみる。
小樽水族館を横目に見ながら、どんどん山を登っていくと
目の前に海が開ける。
写真では伝わらないのだけれど
180度、分度器の形の半円形の海が見える。
地球が丸いってことがよくわかる。
ずっと奥のほうにうっすら見えるビルみたいなのが札幌だとか。
数日前は山の麓まで続く畑を見て、盆地を感じ、
今日は水平線を見て地球の形を感じる。
なんて贅沢な時間なんだろう。
ただ、友人たちは1時に小樽を出ないと帰りの飛行機に間に合わないので
そうゆっくりもしていられない。
何時までも見ていたいけど、タクシーに乗り込み
友人たちは小樽運河で降ろしてもらい、
私は次のミッションのために小樽駅へ向かう。
3人の旅はここでおしまい。
楽しい時間をくれた友人たちに心からの感謝を
ホントに楽しい旅でした。
そして私は、今回の旅の大きな目的を果たすため
小樽築港の駅を目指すのでした。