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「朗読会」というものに初めて行ってみた。
主催は「秋桜の会」
フラワーアレンジスクールのお仲間の一人がこの会で活動されている。
以前にも何度かお声をかけていただいていたのだけれど、予定が合わずに失礼していたが、今回は大丈夫
土曜日の午後、一つ隣の駅の駅前にある市民センターに出かけてゆく。
会議室のような部屋は、ほぼ満席。
大盛況だ。
朗読会はこんなプログラムで進んでいく。
節分にちなんでか、第一部は鬼のお話。
誘ってくださった方がトップバッターで朗読を始める。
よく通る声で、ちょっとキュートな鬼のお話が歯切れよくテンポよく読み上げられる。
こんなきれいな声で、はきはきと話せたらどんなにいいだろう。
ちょっとかすれた声で、活舌の悪い私にはうらやましいことこの上ない。
次々と鬼のお話がいろいろな人たちの声で読まれてゆく。
ここに出てくる鬼たちは、ちょっとおっちょこちょいだったり、さびしがり屋だったり、限りなく優しかったり。
みんなとってもいいヤツだ。
何も悪いことをしていなくても、ただ怖がられ、だまされて、それでも純粋に人間を信じて、なんだか切ない。
人間のほうがよっぽど悪い奴らだ。
第二部は詩と童話
詩人茨木のり子さんの作品。
そして宮沢賢治の作品から、おなじみの「雨ニモマケズ」と、これまた切ない「よだかの星」
そういえばいつだったか、茨木のり子さんをモチーフにした舞台を観たなあ~
茨木のり子さんの役は松金よね子さんだったなあ~なんて思いながら聞いていた。
背景には、宇田川民生さんという方の素朴で柔らかく温かな版画が映し出され、
同じく宇田川さんが、版画と朗読ににぴったりな音楽を流してくださっている。
これがまたなんとも心地よい。
ここで休憩になり、第三部は奥の細道だったのだけれど、所用がありここで中座させていただく。
残念だ。
部屋を出たら、やはりフラワーアレンジのお仲間の一人とバッタリ。
いらしていたのに全然気が付かなかった。
最初から気が付いていれば、お隣に座って、ちょっと感想なんかを話せたのに、これまた残念
今まで、演劇のリーディングは聞いたことがあったけれど、「朗読」っていうのは初めてだった。
セリフの掛け合いのリーディングとはまた違った趣があり、癒される。
貴重な体験をさせていただいた。
そういえば、と心優しい鬼の話を聞きながら、遠い昔を思い出した。
それは今はもう働いている長男がまだ幼いころ。
眠る前に絵本を読み聞かせていた時のことだ。
子供向けの桃太郎は、シンプルな絵に文字はほんの1行か2行。
なので、物語がとっても簡略化されている。
おじいさんとおばあさんがいました。
桃が流れてきました。
桃から桃太郎が生まれました。
って感じで進んでいき、桃太郎は仲間とともに、鬼ヶ島に行き、鬼を退治して宝物を持っておじいさんとおばあさんのもとに帰ってくる。
めでたしめでたし。
と、ここで長男が怒り出す。
「桃太郎はヒドイ」
「???」と私。
彼によれば、鬼は何にも悪いことをしていないのに、桃太郎がいきなりやっつけて、宝物を奪った、と。
確かに、物語のどこにも鬼が悪者とは書いていない。
このままでいけば、桃太郎は平和な鬼ヶ島に突然現れた強奪者だ。
私たち大人は「鬼=悪」の先入観があるので、何の疑問も持たなかったが、そもそも「鬼」が何なのか知らない純粋な子供には
鬼も桃太郎も犬もサルもキジもみんな同じだったのだ。
ああ、こういうことが差別の心につながっていくのかも、なんてちょっと反省したりした。
そんな彼も社会人3年目。
さまざまな理不尽をやりすごしながら、毎日休まず働いている。
大人になったなあ~。
所用を終え、家に戻ると、夫が豆まきをしたくてうずうずしている。
イベント好きなのだ。
我が家でまくのは例年これ。
拾いやすいし、食べやすい。
北海道の実家では落花生をまいていた。
小さなころからそれが当たり前だったので、サザエさん一家はいったい何の豆をまいているんだろう?と不思議に思ったものだ。
この日の夜は近くのスパ「舞浜ユーラシア」に行くことになっていたので、大急ぎで豆をまこうって言ってたのに、
夫は息子たちに羽交い絞めにされて豆をぶつけられてうれしそうだ。
節分の夜、ゆっくりお風呂に入り、スパの中のレストランでディズニーランドの花火を見ながら食事をする。
今週はなんだかとっても忙しかったので、ほっと一息ついた感じ。
それにしてもいろんなことを思い出した一日だった。
また来週も頑張ろう
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