人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

戸田藤一郎『自在のゴルフ』

2015-07-20 05:00:00 | ゴルフ

「左サイドからダウンスイングせよ」とはゴルフでよく言われることである。

本書にも「はじめに」にこのように書かれている。
「”クラブは左手で触れ”、”頭を動かすな”、”腰を回せ”--昔からゴル
フの三原則のようにいわれてきたことです。だからゴルファーはクラブを
握ったその日から、この三原則を実行しようと必死になります。しかし、
はじめたばかりの人が三原則を守ろうとするとどんなことになるでしょう
か?それこそ上達をさまたげる以外の何物でもありません」

「体は柔らかく使わなければなりません。からだを固めたら腕も振れませ
ん。腕が振れなかったらもちろんクラブも振れないのです」

本書には、杉原輝雄いわゆる「天才戸田藤一郎」でなければ語れない、
ゴルフスイングのエッセンスが書かれている。

中部銀次郎が、外国人プロがスライス、フックを打ち分けるのを見ても、
スイングがまったく変わらない。なぜなのだろう?と、ある時、戸田藤一
郎(--戸田藤一郎は中部の父のゴルフの先生だった。)に質問したら、
答えはたった一言、「目だよ!」だったという。それを瞬時に理解した中
部さんもすごいものである。


戸田は、戦前、昭和11(1936)年アメリカに渡り、サム・スニードと知り
合いになった。戦後、カナダカップなどで来日したスニードがアマチュア
からレッスンを頼まれた時に、「日本にはトイチ(戸田)という天才がいる
じゃないか」と言った話は有名である。


戦前、アメリカで、戸田はハリー・クーパーにスウィングを見てもらった。
飛球線に沿ってクラブを上げてまっすぐ振り下ろせと言われ、5番アイ
アンで打ったら、すばらしい球が出た。クーパーは「よし、それがゴルフ
のスウィングだ」と言った。


この古書は、現在、amazonで95,000円近くする。
国会図書館にはちゃんとあるようだ。

 


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