人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

江夏豊 構成 波多野勝『左腕の誇り』(新潮文庫 新刊)★★★★

2010-03-12 05:06:09 | 読書
「団塊の世代」マーケットの商品がある。新潮文庫3月の新刊『左腕の誇り 江夏
豊自伝』もその一つである。私は、野球「選手」としては、長嶋、王の「ファン」
だったが、江夏には魅力を感じている。テレビで観た、オールスターの9者連続三
振、広島対近鉄の日本シリーズ「江夏の21球」は生涯忘れないだろう。(--その
時は西本監督の近鉄を応援していたのだが。)

江夏は大変頭がいいが、不器用な人間といえるのではないだろうか。生身の人間
として、いろいろな監督に対して心酔したり、喧嘩したりしてきた。プロ野球という、
命をかけた「男の世界」での生き様が語られている。ひきつけられて、あっという間
に読んでしまった。

なお、著者は慶應の池井優ゼミのご出身、昭和28(1953)年生まれである。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 内田光子 ベートーヴェン ... | トップ | ラム『シェイクスピア物語』... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オマージュを込めて (著者かもしれない人)
2010-03-13 17:24:32
ふと目に留まり、書いてみました。団塊世代の皆さんや若い野球ファンに伝説の選手を広く紹介したいものです。野球が、野球文化としてきちっと後世に残ることが大切です。たくさんの新聞や雑誌、当時の関係者の本などを参考に、江夏さんの記憶から輝かしい球歴を引き出すことは初めて見た外国のようなものです。正確に歴史に残すことは、かなりしんどい作業で、書けないこともたくさんあります。でも快感!学生時代、同期に阪急の大幹部の息子がいていつもグラウンドに米田のユニフォームを着てプレーしていました。早くに天に召され、断腸の思いです。彼へのレクイエムでもあります。 江夏さんの懐の広さに関心していました。スピード、コントロール、記憶力は基本的要素と言っておられましたが、まざまざと作業で感じました。
山下、萩野、長谷部、福田、吉村、彼らも私の大学時代輝いていました。 そういえば、三十年前ドジャーススタジアムに行きましたが、感動そのものでした。バレンズエラ、すごいです。徒然かつ曖昧な内容で恐縮です。
返信する
半世紀前 (katsura1125)
2010-03-13 21:24:33
著者かもしれない人さん、有難うございます。

『菊とバット』という本もありましたが、野球は文化(生き方)そのものですね~。
昔の監督も、一癖も二癖もある人が多かったように思います。巨人のV9時代は他の球団も必死にぶつかっていったものです。

さて私も池井先生の政治学の講義で大リーグのお話を聴いた記憶があります。たしかプラカードみたいなものを掲げて応援するだとかとか。
藤山一郎に関するご著書もわが蔵書です。

またお立ち寄りください。
返信する
徒然に (著者かもしれない人)
2010-03-13 23:23:30
つぶやきのような話に相手くださり、感謝します。藤山さんは、りっぱな方で、政治我が道でしたか、だいたい政治家の伝記はかなりさっぴいて読まなくてはなりませんが、まじめな伝記で、しかし、それがゆえに潤沢な自己資金を、いわば絹のハンカチを雑巾がわりにつかってしまったでしょうね。晩年はジャパンホテルの事務所が例の大火で被害を受け、さらに自宅には、都インが立ちました。やはり育ちのいい財界人だったんですねー。 菊とバットやユダヤ人と日本人も、はやりましたね。しかし 白球太平洋を渡る、は、バイブルでした!古書でぜひ、御覧ください。日米野球史も。そこになにかしらのヒントがあるかと思います。さて?!  またの機会に。峠の茶屋みたいな立ち寄りで恐縮でした。
返信する
まさしく (katsura1125)
2010-03-14 06:23:53
著者かもしれない人さん、有難うございます。
『白球太平洋を渡る』はぜひ(!)読んでみたいと思います。また教えてください。
返信する

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事