「時事放談」の進行役をしている御厨(みくりや)貴さんが、亡き後藤田正晴氏に
長時間インタビューしたものである。一種のオーラル・ヒストリーで、なかなかお
もしろい。
後藤田さんは絶対にしゃべらないことも無論あるだろうが、相手が御厨さんという
学者からか、結構思い切ったことを言っている。
例えば、岸信介については、
僕は個人的には、戦犯容疑で囚われておった人が日本の内閣の首班になると
いうのは一体どうしたことかという率直な疑問を持ちました。文字通り経済統制の
総本山の方ですよね。そして中央集権的な行政のあり方、政治の主張、これを
色濃く持っている方ですから。私はたまさか、あの人の幹事長時代にお会いした
ことがありまして、大変素晴らしい能力の方だという印象を持つとともに、率直な
ところ、いま言ったような気持ちを持っていました。これは、戦争に対する反省が
ないからです。それが、いまにいたるまでいろいろな面で尾を引いている。
しかし、・・・・・・。 (本書p191)
と言っている。
40年前はマスコミで「保守」対「革新」ということが盛んに言われたが、そういった
レッテル貼りがいかにおろかなことか。「保守」にもいろいろあり、「革新」もさまざ
まなのである。
長時間インタビューしたものである。一種のオーラル・ヒストリーで、なかなかお
もしろい。
後藤田さんは絶対にしゃべらないことも無論あるだろうが、相手が御厨さんという
学者からか、結構思い切ったことを言っている。
例えば、岸信介については、
僕は個人的には、戦犯容疑で囚われておった人が日本の内閣の首班になると
いうのは一体どうしたことかという率直な疑問を持ちました。文字通り経済統制の
総本山の方ですよね。そして中央集権的な行政のあり方、政治の主張、これを
色濃く持っている方ですから。私はたまさか、あの人の幹事長時代にお会いした
ことがありまして、大変素晴らしい能力の方だという印象を持つとともに、率直な
ところ、いま言ったような気持ちを持っていました。これは、戦争に対する反省が
ないからです。それが、いまにいたるまでいろいろな面で尾を引いている。
しかし、・・・・・・。 (本書p191)
と言っている。
40年前はマスコミで「保守」対「革新」ということが盛んに言われたが、そういった
レッテル貼りがいかにおろかなことか。「保守」にもいろいろあり、「革新」もさまざ
まなのである。

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