人生ブンダバー

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リスト ハンガリー狂詩曲第2番

2018-01-30 05:00:00 | 音楽

フランツ・リストが作曲したハンガリー狂詩曲(ラプソディー)第2番の
おもしろさを教えてくれたのは、宇宿允人(うすきまさと)さんだ(注)。

ブログを始める前のことだから、かれこれ15年ほど前になりかしら
ん。宇宿允人指揮のオーケストラ演奏会で音楽的な「衝撃」を受け
たことを覚えている。アッチェレランドがまさしくフルトヴェングラー
的だった。

 (注)宇宿允人さんは、東西四連で同志社グリーを振って登場した
   ことがあった。昭和46(1971)年6月26-27日のことだ。


原曲はピアノ(独奏)曲だ。リストは19曲のハンガリー狂詩曲を書い
たが、そのうち6曲がオーケストラ版に編曲されている。中でも有名
なものが「第2番」である。

ハンガリー狂詩曲は、いずれも前半は「遅い」部分、後半が「速い」
部分という構成だ。


私は、A.ドラティ/ロンドン交響楽団盤を愛聴している。
ドラティはハンガリー出身の指揮者だ。ハンガリーの指揮者には優秀
な人が多い(--新入社員時代、Y部長代理に教わった)。

<ハンガリーの指揮者>
A.ニキシュ;1855-1922(66)
E.オーマンディ;1899-1985(85)
A.ドラティ;1906-1988(82)
G.シュルティ;1912-1997(84)
F.フリッチャイ;1914-1963(48)
I.ケルテス;1929-1973(43)
M.アツモン;1931-
I.フィッシャー;1951-
K.ゾルターン(Z.コチシュ);1952-2016(64)

名教師として名高いハンス・スワロフスキー1899-1975(75)も
ハンガリー出身だ。

フリッチャイとケルテスの早逝はまことに残念だった。彼らがせめて
75歳まで生きていたら、指揮者の勢力図も変わっていたかもしれな
い。

ドラティは、今年没後30年だ。
 (注)バーンスタインは生誕100年。カラヤンは生誕110年。


本CDの「第2番」は9分41秒。時間を忘れさせてくれる演奏だ。

同じく、D Minor(Moll)の「第4番」も「遅い」部分は味わい深く、「速
い」部分はワクワクの演奏だ。ロンドン響がアゴーギクよろしく、指揮
によく付いている。


ちなみに・・・・・・
F.リストは(無論?)ハンガリー人だ。ハンス・フォン・ビューローなど
はその弟子に当たる。
リスト、ワーグナー、ハンス・フォン・ビューローは同じグループだ(っ
た)。
余談だがビューローは当初ワーグナー派だったが、「いろいろ」あっ
てブラームス派に転じている。



A.ドラティ/ロンドン交響楽団盤




こちらは、カラヤン/ベルリン・フィル盤
いかにもカラヤンらしく、シンフォニックに大きく鳴らした演奏。


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