中国関連として、中嶋嶺雄(1936-2013。76歳)の本をあらためて
amazonで調達して読んでいる。
中嶋は、中国語(東京外語大学中国科)、英語ができて、大学受験
はフランス語で受験者中最高点だったという(Wikipedia参照)。
その道の「天才」と言ってもいいのではないかしらん。
『香港回帰』(中公新書)は、英国から中国へ香港返還のあった
1997年6月30日に合わせるかのように、同年6月25日に発刊されたも
のだ。
目次を見ても分かるように、見事な構成となっている。
参照・引用文献も日本語、英語、中国語と多彩だ。文章もうまい。
<目次>
序章 「返還」か「回帰」か
第1章 香港の歴史
第2章 現代の香港
第3章 香港社会の断面
第4章 英中関係のドラマ
第5章 香港の国際環境
第6章 中国の将来と香港
終章 沈みゆく「都市国家」
「香港の歴史」を知るにはまことにいい本だ。
1967 反英大暴動←文化大革命・毛沢東思想
1989 六・四天安門事件、香港で大抗議行動
1992 (英)最後の総督バッテン、香港の政治改革→民主化
英国はしたたかにも香港に大幅な民主化を植え付けて去る?
中国は猛反発?
1997 香港返還・回帰
中嶋嶺雄『香港回帰』(中公新書、1997)★×5
もう一つ、
『中国・台湾・香港』(PHP新書)は、香港返還後2年を経過した
1999年11月に発刊されたものだ。
また、4/5のブログでもちらと紹介したが、1999年は、新中国建国
50年、天安門事件10年である。
口語調で書かれており、より読みやすい。
<目次>
序章 「三つの中国」から「二つの中国へ」
第1章 中国が当面する課題
第2章 人民中国の半世紀
第3章 香港の終焉
第4章 台湾の発展
第5章 アジアのなかの中国
第6章 世界のなかの中国
第7章 日本にとっての中国
終章 「多元的中国」への展望
中嶋嶺雄『中国・台湾・香港』(PHP新書、1999)★×4.5
香港では、2014年に大きな反政府デモ(「雨傘革命」)があり、
2019-2020年にも大規模な反政府デモが発生したことは記憶に新し
い。
50年間の公約「一国二制度」(2017年は「香港回帰」20年)には、
ほとんど一党独裁の共産主義国家中国(欧米、日本などの「普通選
挙」は認められていない。念のため)と自由・民主的な香港に「矛
盾」があることを、既に両著書は指摘していると言えるのではない
かしらん。--二つとも今日でも読む価値を失っていない。
近年、習近平体制の引き締めにより、中国と香港の乖離は、その度
合いを増してさえいると考えられるのではないかしらん。
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〇5/31OB六連中止、7/12OG定期延期が「正式に」決定。
私見だが、「現在の情勢」では本年度上半期の合唱演奏会、コン
クールは、クラスターのリスクが相対的に大きく、厳しいのでは
ないかしらん。
〇4月の新日本フィル、東響なども続々中止・延期だ。
ちなみに7月の墨田川花火大会も早々に中止決定。
〇東京は、新感染者数:189人。3日連続最多。2、3週間後はどうな
る??
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遠い夜明けに気が滅入ります。