12月19日(土)、大友直人指揮、東京交響楽団の「スペシャル第九」を聴いた。
去年の「第九」は新日フィルだったが、今年はソリストと合唱団から東響に足を運
んだ。
<プログラム>
J.S.バッハ ヴァイオリン協奏曲第1番
ベートーヴェン 交響曲第9番 「合唱付き」
指揮;大友直人、ヴァイオリン;G.ニキティン
Sop;佐藤しのぶ、Mez;加納悦子、Ten;市原多朗、Bari;三原剛
合唱;東響コーラス、合唱指揮;安藤常光、コンサートマスター;G.ニキティン
7月15日の発売と同時に購入した4,000円のB席--2階RBA-24というステージサイ
ドのなかなかいい席だった。
J.S.バッハ ヴァイオリン協奏曲第1番
イ短調。弦楽5部+ソロ・ヴァイオリン。ソリストはロシア出身のG.ニキティ
ン。長身、大男である。最初からバッハの、峻厳なといったらいいのかしらん、
そんな響きである。ほの暗い短調--ブランデンブルク協奏曲に似ているかしら
ん。年末に聴くバッハもいいものである。
ベートーヴェン 交響曲第9番 「合唱付き」
6:38お目当ての一つ東響コーラスが入場。女声8段、男声7段、180人以上の大合
唱団である。むろん全員暗譜である。
6:43第1楽章、空五度による開始は、気持ち速めだった。たしかにアレグロであ
る。コーダは、崩れないまま--90%のfというべきか大きく盛り上がった。大
友さんも暗譜、fとなっても前のめりになったりせず、立ち方を崩さない。節度
ある燃え方である。
なお、第1楽章の途中1階で意識不明になったと思われるご老人(女性)がおら
れ、途中で会場係に運び出された。
第2楽章。リズムとテンポ。ファゴットなどの木管、ホルンなど大活躍。居合い
抜きのようなティンパニも加わり、すべらずに進んだ。
第3楽章前に4人のソリストが拍手に迎えられ登場。(どうでもいい話かもしれな
いが)佐藤しのぶさんは長身170cm前後はあるのだろうか。加納さんは157
cm?市原さんは170cmはないかしらん?一方、三原さんは178cmはあろうか
という大男。
大友さんは第3楽章の前に腕を組み、やや間を置いた。
第3楽章、アダージョだがさほど遅くはない。すてきなフレーズが受け渡されて
いく。大友さんはここでも各パートへ細かな指示を出していたが、緊張感の中に
も冷静な(というと語弊があるかもしれないが。)運び方だった。
すぐに第4楽章。今までのテーマと低弦の会話(否定)が続いていく。歓喜のテ
ーマに移り、ここでもファゴットの活躍(--ベートーヴェンはそう書いてい
る。)があった。キッチリとした音楽が続く。始まって6分ほどしたろうか、バ
リトンと合唱が一斉に立ち上がった。(ぼーっとして立ち遅れた人はいない
(笑)。)第4楽章の立ったり座ったりのタイミングはだいたい決まっている。
よく間違えないものだと思う。三原さんはなるほどバリトノ・カヴァリエーレ
(騎士的バリトン)、堂々たるものだった。4人のソリストはやはり立派なアン
サンブルを聴かせてくれた!合唱は大人の声で、発音もVery Good!木下保先生が
よく言われたように、大人数になればなるほど母音が大きくなるのに比例して子
音も大きくしなければ、言葉が聴き取れない。東響コーラスのドイツ語はよく聴
き取れた。Wundabar!である。女声の最高音(Aだったかしらん。)も余裕ある響
きだったし、終盤の大フーガ(でよかったかな?)もまさしく堂々たるものだっ
た。最後のPrestissimoも崩れないほどに燃え、よかった。
大友さんの指揮は、フルトヴェングラーほど「やり過ぎ」ではなく、クレンペラー
ほど「冷徹」でもなく、ワルターほどゆっくりでもない、といってむろんトスカニ
ーニほど速過ぎず、キッチリとしたものだったと言えるのではないだろうか。
終演後は、ブラボーはむろん、ソリストには聴衆から指笛まで飛び出す騒ぎとなっ
た。いずれにしても、生演奏の盛り上がりはすばらしい!
去年の「第九」は新日フィルだったが、今年はソリストと合唱団から東響に足を運
んだ。
<プログラム>
J.S.バッハ ヴァイオリン協奏曲第1番
ベートーヴェン 交響曲第9番 「合唱付き」
指揮;大友直人、ヴァイオリン;G.ニキティン
Sop;佐藤しのぶ、Mez;加納悦子、Ten;市原多朗、Bari;三原剛
合唱;東響コーラス、合唱指揮;安藤常光、コンサートマスター;G.ニキティン
7月15日の発売と同時に購入した4,000円のB席--2階RBA-24というステージサイ
ドのなかなかいい席だった。
J.S.バッハ ヴァイオリン協奏曲第1番
イ短調。弦楽5部+ソロ・ヴァイオリン。ソリストはロシア出身のG.ニキティ
ン。長身、大男である。最初からバッハの、峻厳なといったらいいのかしらん、
そんな響きである。ほの暗い短調--ブランデンブルク協奏曲に似ているかしら
ん。年末に聴くバッハもいいものである。
ベートーヴェン 交響曲第9番 「合唱付き」
6:38お目当ての一つ東響コーラスが入場。女声8段、男声7段、180人以上の大合
唱団である。むろん全員暗譜である。
6:43第1楽章、空五度による開始は、気持ち速めだった。たしかにアレグロであ
る。コーダは、崩れないまま--90%のfというべきか大きく盛り上がった。大
友さんも暗譜、fとなっても前のめりになったりせず、立ち方を崩さない。節度
ある燃え方である。
なお、第1楽章の途中1階で意識不明になったと思われるご老人(女性)がおら
れ、途中で会場係に運び出された。
第2楽章。リズムとテンポ。ファゴットなどの木管、ホルンなど大活躍。居合い
抜きのようなティンパニも加わり、すべらずに進んだ。
第3楽章前に4人のソリストが拍手に迎えられ登場。(どうでもいい話かもしれな
いが)佐藤しのぶさんは長身170cm前後はあるのだろうか。加納さんは157
cm?市原さんは170cmはないかしらん?一方、三原さんは178cmはあろうか
という大男。
大友さんは第3楽章の前に腕を組み、やや間を置いた。
第3楽章、アダージョだがさほど遅くはない。すてきなフレーズが受け渡されて
いく。大友さんはここでも各パートへ細かな指示を出していたが、緊張感の中に
も冷静な(というと語弊があるかもしれないが。)運び方だった。
すぐに第4楽章。今までのテーマと低弦の会話(否定)が続いていく。歓喜のテ
ーマに移り、ここでもファゴットの活躍(--ベートーヴェンはそう書いてい
る。)があった。キッチリとした音楽が続く。始まって6分ほどしたろうか、バ
リトンと合唱が一斉に立ち上がった。(ぼーっとして立ち遅れた人はいない
(笑)。)第4楽章の立ったり座ったりのタイミングはだいたい決まっている。
よく間違えないものだと思う。三原さんはなるほどバリトノ・カヴァリエーレ
(騎士的バリトン)、堂々たるものだった。4人のソリストはやはり立派なアン
サンブルを聴かせてくれた!合唱は大人の声で、発音もVery Good!木下保先生が
よく言われたように、大人数になればなるほど母音が大きくなるのに比例して子
音も大きくしなければ、言葉が聴き取れない。東響コーラスのドイツ語はよく聴
き取れた。Wundabar!である。女声の最高音(Aだったかしらん。)も余裕ある響
きだったし、終盤の大フーガ(でよかったかな?)もまさしく堂々たるものだっ
た。最後のPrestissimoも崩れないほどに燃え、よかった。
大友さんの指揮は、フルトヴェングラーほど「やり過ぎ」ではなく、クレンペラー
ほど「冷徹」でもなく、ワルターほどゆっくりでもない、といってむろんトスカニ
ーニほど速過ぎず、キッチリとしたものだったと言えるのではないだろうか。
終演後は、ブラボーはむろん、ソリストには聴衆から指笛まで飛び出す騒ぎとなっ
た。いずれにしても、生演奏の盛り上がりはすばらしい!
私は大友さんの指揮が大好きです!
何度か観にいったことがあります。
この季節は何故か第九が聴きたくなり、聴くと心が揺れて涙が出そうになります。
ベートーベンの楽曲では、第九と月光が好きです☆
バリトン・ソロが立ち上がり、「おお友(大友)よ~」と指揮者に向かって歌ってました(笑)。
大友さんはいいですね~。
今週はXmas--バックを変えてみました。