10月18日(火)、新国立劇場『ワルキューレ』の千秋楽を観る。飯守
さん指揮の『ワルキューレ』は8年前にも観ている。その時は東京二
期会の公演、オール日本人キャストだった。
飯守さんの言を借りれば、「『ワルキューレ』は、『ニーベルングの指
輪』の中で最もリリックで、人気がある楽劇」で、「ジークムントとジー
クリンデの双子兄妹の禁断の愛のデュエット、父ヴォータンと愛娘ブ
リュンヒルデの親密なやりとりなど、誰もが胸をうたれる魅力的な内
容に溢れて」いる。
私は、どちらかというと、前半(ジークムントとジークリンデ)よりも後
半(ヴォータンとブリュンヒルデ)の方が好きかしらん。
17時開演、2回の休憩が40分、35分と長く、終演は22時30分近か
った。第1幕、2幕、3幕と全く違うセットのため、休憩時間も長くなった
のだろうか。
<Cast>
ジークムント;ステファン・ゴールド
フンディング;アルベルト・ペーゼンドルファー
ヴォータン;グリア・グリムスレイ
ジークリンデ;ジョゼフィーネ・ウェーバー
ブリュンヒルデ;イレーネ・テオリン
フリッカ;エレナ・ツィトコーワ
ゲルヒルデ;佐藤路子
オルトリンデ;増田のり子
ヴァルトラウテ;増田弥生
シュヴェルトライテ;小野美咲
ヘルムヴィーゲ;日比野幸
ジークルーネ;松浦麗
グリムゲルデ;金子美香
ロスヴァイセ;田村由貴絵
指揮;飯守泰次郎
演出;ゲッツ・フリードリヒ
管弦楽;東京フィルハーモニー
歌手は、いずれもすばらしかったが、個人的にはブリュンヒルデを歌
ったI.テオリンにブラボー(ブラーヴァかな)を叫んだ。
飯守さんの指揮は、フルトヴェングラーともショルティとも違う感じ。
粘らないが、鳴らすところは鳴らし、ブラボーが飛びかっていたが、
少数のブーイングがあったかな。どういうことかしらん。
演出も変な(?)読み替えもなく、よかった。
ともあれ、ワーグナーの音楽--旋律と和声をあらためて堪能した。
余談だが、新日本フィルの定期でもお会いする先輩Eさんと休憩中
にバッタリ。
「おっ、こんちは。今回は今日、初めて?」(Eさん)
「あ、どうも。はい、そうですが・・・・・・・。初めてって言われますと?」
「飯守さんのは大体2回観ることにしているから」
「えっ(と驚く)、そうなんですか~」
「ただ、今回は12日が都合悪くなって譲っちゃったけど」。
評論家の東条氏には会わなかったが、別の日に行かれたかな・・・・・・。
プログラム
15:10 秋のハナズオウ
15:11 紅くなってきたドウダンツツジ どうだ!
15:18 電柱工事
15:29 あざみ野
16:00 渋谷(井の頭線)
16:12 明大前
16:17
16:19 高尾・陣馬へ行きたくなった。
16:20 初台着
16:23
16:26
16:28
16:30 終演は22時20分の予定--ガ~ン。
16:33
16:42 3階入口
16:44 座席より ハープ4台が見える。
第1幕 S.ゴールドのジークムントとJ.ウェーバーのジークリンデ
18:16 1回目の休憩 休憩時間が長いせいか、たくさんのイスが。
18:18 近くのドトール、混んでいる--誰しも考えることは同じ?
18:23 テイクアウトで
18:25 ベンチも混んでいる。
18:31 こちらの喫茶店も混雑
18:32 コンビニも大混雑
18:42
20:37 2回目の休憩
20:38 2回目の休憩中に
20:50 「ダンス トウ ザ ヒューチャー」が終わったようだ。
20:53
第3幕 ラストシーンはいつも涙、涙 中央はヴォータン
22:27 終演後
22:32
22:41 初台
22:59 渋谷(井の頭線)
23:06 渋谷(田園都市線)
23:34 あざみ野着 グッタリ~~
* * * *
10/24 家内も参加した「縦走621km」の記事が毎日新聞(朝刊神奈
川面)に出るというので購入。半面近い大きさにびっくり!
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私がワルキューレを初めて観たのは1972年11月28日東京文化会館です。数年前から二期会ではワグナー上演プロジェクトが起ち上がって、1966年のタンホイザー、その翌年のパルジファール、1969年には愈々指環の序劇ラインの黄金を経てこの年の晩秋、ワルキューレへたどり着いたという歴史があります。ワルキューレの全曲上演は1967年大阪フェスティヴァルでのバイロイト一座の引越公演が本邦初演ですが、1972年の二期会公演はスタッフ、キャスト全てが日本人の手による原語上演と言うことで、二期会の創立20周年とも相俟ってその年の音楽界の最大の話題であったと記憶しています。
私もそんな評判の尻馬に乗ってワグネルの連中と出掛けた訳ですが、その頃はレコードと言ってもショルティ指揮の指環全曲盤かブルーノ・ワルター指揮の第1幕のみのSP復刻盤位で何れにせよおいそれと買えるようなモノではなく、名曲解説事典のようなものを読んでも登場人物の関係や話の筋書きがさっぱり理解できないまま会場へ出掛けたものです。おまけにそのときに読んだ吉田秀和さんがバイロイトでワルキューレを観たときの話に、「途中で迂闊にも寝てしまったが目が覚めてもまだ同じことをやってるのでこれは大変なものだ」というような意味のことがありもの凄く緊張もしました。
幕が上がると音楽の友誌の写真で観たような所謂ヴィーラント様式の道具立て、1幕はめりはりのあるオーケストラと美しい歌でとても楽しめたのですが、2幕は吉田さん状態、それでも3幕は木村俊光演ずるヴォータンの告別の場は大感激でした。
その日の主なキャスト、スタッフは、
ジークムント・丹羽勝海
フンディング・大橋国一
ヴォータン・木村俊光
ジークリンデ・平田恭子
ブリュンヒルデ・曽我栄子
フリッカ・春日成子
演出・鈴木敬介
美術・飯田善国
照明・吉井澄雄
指揮・飯守泰次郎
東京フィルハーモニー交響楽団
これをみただけでも、二期会の総力を挙げての公演だったことがわかります。
この他に、ワルキューレの全曲上演を観たのは、1979年バイロイト・フェストシュピーレの折りでした。
バイロイとでは幕間の休憩が各々1時間あるので、この間に夕食をとります。
バイロイとのことはまた機会があればお話できればと思います。
長文失礼しました。
>東京はこう言うものをしょっちゅう観ることができていいですね。
私にとっての東京は「通勤地獄」でしたが、それもなくなった今は、音楽会と病院が「人生の楽園」です(笑)。
昔は、オペラの原語上演といっても「字幕」も「対訳」もなく、「あらすじ」を事前にしっかり頭に入れてオペラを楽しんでいたのですね~。
数々の貴重な音楽経験、ぜひエッセーにまとめられてはいかがでしょう。タイトルは「マイネン(毎年?)・フロインデン」とか?