岡崎久彦は、半藤一利、渡部昇一と同じ昭和5年生まれだ。
しかし、それぞれの「歴史認識」は微妙に異なる。
岡崎久彦によりPHP文庫となっている『~とその時代』(明治~
昭和の通史)がなかなかおもしろい。
とくに『幣原喜重郎とその時代』は、「幣原外交」とは何であっ
たか?--いくばくかの理解の助けとなる。
本書の特色は、私なりに整理すると、
・著者が外務省出身である
・比較的視野が広く、バランスが取れている
・学者と「対話」をしながら書いているという意味でアカデミック
・多くの漢字にルビが振られている
ということかしらん。
現在、PHP文庫では絶版となっているが、復刊が望まれる。
左から、吉田茂、重光・東郷、幣原喜重郎、小村寿太郎、陸奥宗光
1.渡部昇一『かくて昭和史は甦る』(PHP文庫)
単行本初版は1995年。以来、版を重ねている。今年また、PHP
文庫として『渡部昇一の昭和史』として発刊されている(同じ
もの)。反「東京裁判史観」の最右翼?「渡部史観」?
2.半藤一利『昭和史1926-1945』(平凡社)
単行本初版は2004年。毎日出版文化賞特別賞受賞。昭和史の語
り部。
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