昭和47(1972)年中央公論社刊。私の学生時代に出版されている。
現在は絶版のようだ。
著者馬場伸也(ばんばのぶや。1937-1989)は元大阪大学教授。同
志社大学を卒業後、カリフォルニア大学で学んでいる(博士号取得)。
文字どおり「田中外交」と「幣原外交」について、要領よく整理さ
れている(→目次参照)。
田中義一と幣原喜重郎は、人間的にも対照的で、前者は伝統主義者、
長州の親分子分の世界(親分は「(当時)悪名高き」山縣有朋だ。)、
後者は欧米型自由主義者にして近代人だった。
昭和47年から50年近く経過し、現在は当時の研究が進んでいる。
著者の「主張」部分には100%賛同しかねる部分もあるが、参考書の
一つと言えるかしらん。
<目次> 参考までに・・・・・・
序章 国益と外交方針
第一部
一章 田中義一
二章 幣原喜重郎
三章 「大正デモクラシイ―」から「昭和維新」へ
第二部
四章 国際環境の中での中国問題
五章 幣原の対中国政策
六章 田中の対中国政策
終章 満州事変への道
<参考>
第一次幣原外交 1924-1927
1924 米国排日移民法
1925 日ソ基本条約
1927 南京事件(1927)、漢口事件
田中外交 1927-1929
1927 山東出兵
1928 済南事件/張作霖爆殺事件/不戦条約調印
第二次幣原外交 1929-1931
1930 ロンドン軍縮会議
1931 満州事変
馬場伸也『満州事変への道』(中公新書)★×4
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