人生ブンダバー

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8/22 CANTUS ANIMAE 「ドイツ音楽の系譜」

2015-08-24 05:00:00 | 音楽

8月22日(土)、OB強化練習後、吉川会長、Nさんと、杉並公会堂で
開催された、CANTUS ANIMAEの演奏会「ドイツ音楽の系譜」へ。

CANTUS ANIMAEは、何年か前、東京都合唱コンクールで聴いた。
「パートごとにキッチリまとまり、ノーミスで、見事にハモる」という
コンクール向きの演奏ではなく、デュナーミクの大きい、声を出し、
「何か」を訴える演奏がすばらしかった。
こちら


<プログラム>「ドイツ音楽の系譜」
J.H.シャイン
1.「イスラエルの泉」より
2.「羊飼いの快楽」より
-----------------------------------------
J.ブラームス
3.「二つのモテット」
4.「ジプシーの歌」
-----------------------------------------
5.高野喜久雄/田三郎「私の願い」
指揮;雨森文也
オルガン&ルネサンスハープ;能登伊津子
ヴィオローネ;西沢央子
リコーダー;古橋潤一
ヴァイオリン;堀内由紀
ヴィオラ;天野寿彦、池田利枝子
ピアノ;平林知子



1.J.H.シャイン「イスラエルの泉」より
ヴィオローネ;西沢央子、オルガン;能登伊津子
18:30西沢さんと能登さんが登場。ヴィオローネをギコギコ、オルガ
ンと音合わせ。
18:33合唱団が入場。思ったより人数が多い。60人くらいだろうか。
プログラムを見たら、56人だった。合唱団の最後に、一緒に雨森先生
が登場。先生の登場は終始このスタイルだった。
雨森先生の指揮は打点がハッキリ、そして音楽は前へ流れる。最後の
曲は多声合唱--6声。

2.J.H.シャイン「羊飼いの快楽」より
リコーダー;古橋潤一、ヴァイオリン;堀内由紀
ヴィオラ;天野寿彦、池田利枝子
ヴィオローネ;西沢央子、ルネサンスハープ;能登伊津子
合唱団は入場したら、山台に腰かける。そこから1曲目は女声6+男声4、
2曲目は女声12+男声9など4グループごとに前へ出て、混声合唱が披露
された。
皆さん、力まない、自然体の発声。ボイストレーナーはいるのかしらん。

J.H.シャイン(1586~1630)は、不勉強で知らなかったが、17世紀に
活躍。J.S.バッハより100年前の人だという(ちなみにJ.S.バッハ~メ
ンデルスゾーンは約100年)。
ドイツ語による宗教的マドリガーレはまったくなじみがないが、これら
を聴くとドイツ語の語感も少し違って聞こえる。

3.J.ブラームス「二つのモテット」
唯一のア・カペラステージ。ブラームスらしい、きっちりした構成、き
っちりした音楽を力まない発声で、パートのピッチもそろい、ほとんど
フラットせず、見事に再現。
とくに1曲目の「Warum(なぜ?)」にはヘルツがこもっていた--
なかなか聴けない演奏!アルトが弱くない点も大変よかった。
CANTUS ANIMAEはこのような曲が得意?

4.J.ブラームス「ジプシーの歌」
以前、東響コーラスで見たことがあるが、女性、男性、パートばらばら
の並び方。一人ひとりが「自立」していることが前提だろう。「普通の
合唱団」ではなかなか難しい。
雨森先生は、1階客席中央通路での指揮--終演後、アンコール前の
先生のスピーチでは、調律師のアドバイスに従ってピアノの位置を決め
たら、ステージには指揮する場所がなくなってしまったという。
ピアノが合唱を引っ張るようなところがあったが、やはりステージで指
揮できるようにした方がよかったかもしれない。

通常のソロの部分は、「ゾリ」すなわち複数のソリストで立派に歌われ
ていた。6.「三つ並んだ小さなバラ」の「早口言葉」も、かなり練習し
たことだろう。ブラームスの混声合唱のおもしろさをあらためて堪能し
た。
あえていえば、曲によっては、もっとデユナーミクの変化があってもよ
かったかな(ロマン派より古典派に近かった?)。
ドイツ語発音では、「o」や「e」の長母音がイマイチだった・・・・・・か
な?--そもそもドイツ人と日本人は骨格が違うけれど。

5.高野喜久雄/田三郎「私の願い」
田三郎の名曲「私の願い」を初めて聴いた。フォーメーションは、
前列がソプラノ、アルト。後列がバス、テノール。
(1)「いま わたしのほしいのは」
「枝よ わたしの友だち 
・・・・・・ 
どこにでも わたしの友だちはいる」
にグッと来た。
いい音楽をいい演奏で聴けばこそである。
(2)「雲雀にかわれ」
「何故 何故かと問うこともせず」に、ブラームスの「Warum」が
重なった。
「まことに 
高きものの名を 呼びかわしつつ
・・・・・・」
のフーガはまことに感動的!集中力があった。


アンコールとして、高野喜久雄/田三郎「遠くで鐘が」がゆっくり、
そして静かに演奏された。最後にふさわしく、心に染み入る演奏で、
幸せな気持ちで家路に着いた。


もっと多くのお客様に聴いてほしい、すばらしい演奏会だった。



プログラム



16:47 中野坂上駅


17:05 荻窪駅


17:11 この日の演奏会に因んで、洋食亭「ブラームス」へ入る。


17:17 まずは乾杯!

吉川さん、Nさんとおしゃべりしていたら、下田さんが入ってこられ、
一緒に乾杯、盛り上がる。
「第1回OB四連で打ち上げ会場を二つ予約してしまった話」は、何回
聞いてもおもしろい。


17:34 オムライス1000円


18:16 杉並公会堂大ホール入口


18:19 1階はかなり入っていた。


18:20 座席から


20:27 休憩中のロビー ここのロビーは、敷地の関係か、ちょっと
狭いかな?


21:49 田園都市線渋谷駅 中央林間行急行

22:30帰宅。

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男性の「健康寿命」は、71歳だという。OB合唱団の平均年齢は60代
後半だろうか。OB合唱団員の最高齢は80代半ば--「健康寿命」か
らすれば驚異的だ。
合唱をする人は長生きなのだろうか。それとも健康で長生きな人が合唱
を続けているのだろうか。


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