日本では「あらゆる議論は最後には『空気』できめられる」。(本書、文庫版p
16)こういう著者がこの「空気」について研究した名著である。「『空気』できめ
られる」の前に「なんとなく」を付け加えるとより分かりやすい。
イザヤ・ベンダサンという名前で『日本人とユダヤ人』を書いた山本七平は、出版
の仕事の傍ら、終生「日本人とは何か」とテーマを追いかけた。
文庫の裏表紙には次の説明が掲載されている。
昭和期以前の人びとには「その場の空気に左右される」ことを「恥」と考える一
面があった。しかし、現代の日本では「空気」はある種の「絶対権威」のように
驚くべき力をふるっている。
「空気」は「論理的な分析と思考」の敵である。日露戦争までの指導者には冷静な
分析、戦略があった。マスコミとて「空気」や「風潮」から自由ではないのが日本
である。
日本人の行動は、結局「和をもって貴(とうと)しとなす」という集団主義であ
る。「和をもって貴しとなす」という聖徳太子の思想は大変危険なものなのであ
る。
本書の帯には、サッカーの「日本代表岡野監督が熟読!この一冊がフランスW杯出
場を決めた」とあった。
16)こういう著者がこの「空気」について研究した名著である。「『空気』できめ
られる」の前に「なんとなく」を付け加えるとより分かりやすい。
イザヤ・ベンダサンという名前で『日本人とユダヤ人』を書いた山本七平は、出版
の仕事の傍ら、終生「日本人とは何か」とテーマを追いかけた。
文庫の裏表紙には次の説明が掲載されている。
昭和期以前の人びとには「その場の空気に左右される」ことを「恥」と考える一
面があった。しかし、現代の日本では「空気」はある種の「絶対権威」のように
驚くべき力をふるっている。
「空気」は「論理的な分析と思考」の敵である。日露戦争までの指導者には冷静な
分析、戦略があった。マスコミとて「空気」や「風潮」から自由ではないのが日本
である。
日本人の行動は、結局「和をもって貴(とうと)しとなす」という集団主義であ
る。「和をもって貴しとなす」という聖徳太子の思想は大変危険なものなのであ
る。
本書の帯には、サッカーの「日本代表岡野監督が熟読!この一冊がフランスW杯出
場を決めた」とあった。
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