サムエルソン『経済学』といえば、私の学生時代の経済学の教科書だった。
今は「100年に一度の不況」ともいわれているが、ヤマダ電機もヨドバシカメラも
覗(のぞ)くと結構賑わっている。
『週間東洋経済』4月4日号に「危機脱出の処方箋 大規模な財政出動が急務、GD
P30%減のリスクも」というポール・サミュエルソンのインタビュー記事が掲載さ
れている。
鋭い質問をしていると思ったら、インタヴュアーは「オリエンタル・エコノミス
ト」編集長のリチャード・カッツだった。(周恩来に対する、NYタイムズのジェ
ームズ・レストンの質問を思い出した。日中国交回復前に、J.レストンは周恩来
に、日米安保条約に反対すれば、日本は核武装の道を選ぶかも知れません、どうで
すか?と訊いたのである。それからしばらくして、中国は日米安保には反対しなく
なった。)
それに対するP.サミュエルソンの答えが小気味いい。
(略)ミルトン・フリードマンの考え方からすれば「これでマネーサプライが
拡大するだろう。これこそ必要とされている政策だ」ということになる。だが現
実は違った。
大恐慌で何が起き、最終的に各国がいかに克服したのかを理解しようとするな
ら、共和党のそのような主張(--ニューディール政策が不況をさらに悪化させ
たという。)は無視しなさい。
なおサミュエルソンとフリードマンは立場が違うが、ともにユダヤ人(今は「ユダ
ヤ系」という言い方をするのかもしれない。)で、ノーベル経済学賞の受賞者であ
る。サミュエルソンに与えるためにノーベル経済学賞が新設されたとも言われてい
る。サミュエルソンは1915年生まれで今年94歳。まだまだ元気である。
懐かしい サムエルソン『経済学』(都留重人訳)(上巻)
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