私の学生時代、文藝春秋社から「人と思想シリーズ」という単行本が刊行されてい
た。当時1200円、500ページを超える、比較的大書であった。我が家には「人と思
想シリーズ」のうち6冊が残っている。
大学時代は、勉強もせず、ごく広い意味で思想・哲学の本ばかり読んでいた。伊藤
整に出会ったのも大学時代である。新潮文庫の『伊藤整詩集(雪明りの路)』、
『若い詩人の肖像』、角川文庫の『女性に関する十二章』であった。
「人と思想シリーズ」左から伊藤整、竹山道雄、岡本太郎
解説の奥野健男は書いている。
戦後、伊藤整の評論を読むことによって文学にも人生にも大きく開眼した僕の
体験を踏まえて、もし読者がこの本に集められたエッセイを完全に読まれたなら
ば、必ずやその読者は目からうろこが落ちたような新鮮な発見をするであろう
し、自己の人生観、世界観、文学観がかわってしまったことに気づくであろう。
そのくらいこの本には伊藤整の重要なエッセイが収められているのだ。
ちなみに本書は大学卒業前の昭和50(1975)年2月27日に購入している。
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