野口悠紀雄『戦後経済史』のご紹介。
「戦後」は、昭和20(1945)年に始まる。「もはや戦後ではない」
とは、昭和31(1956)年『経済白書』(後藤譽之助)の言葉だ。
(注)後藤譽之助は睡眠薬の飲み過ぎのため43歳で亡くなっている。
しかし、本書は昭和31年で終わっているのでは無論なく、現在の安倍
内閣まで述べられている。
「経済学者」(昔流の言葉でいえば、「近代経済学者」)野口氏の本
書はなかなか「刺激的」だ。
「安倍内閣が進めようとしている経済政策は、市場の役割を否定し、
国の介入を強める方向のものです。たとえば、本来は市場で決定され
るべき賃金決定過程に政府が介入し、企業を指導して賃上げを実現し
ようとしています」
という野口氏の批判はもっともだ。そこを大批判しない野党はもっと
ヒドイのかもしれない(笑)(批判しているが、新聞に出ない?)。
個人的意見だが、今問題となっている「日本郵政」(かんぽ生命)の
問題も、郵政民営化に問題があるのではなく、民営化から「国営」へ
の「揺り戻し」に問題があるのかもしれない。
その点では、民主党政権にも問題があったと言える、のかもしれない
(民主党内閣金融・郵政改革担当大臣と元大蔵次官の日本郵政社長な
ど。もしかしたらどなたか、「日経」かどこかで書いているかしらん)。
このブログにしては硬いテーマ?
昭和35(1960)年以降の「経済史」は私にもなじみがあり、とくに
おもしろい。
野口悠紀雄『戦後経済史』
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○中国が「みくびるな」
香港のデモ(の一部?)が過激化していることに対して、中国が「みく
びるな、動乱を放置しない」と警告。中国の軍事介入--第二の「天安
門事件」、さらには「チェコ事件」、「ハンガリー動乱」になるのか?
(戦車を香港に送り込むか?)
共産主義(国家)をみくびってはならない?「敵の出
方」論??
○安倍首相が韓国へ「約束(日韓条約)を守って」
日本としては「当たり前」のことを言っているに過ぎない?
(なぜかしらん、ヤフーのTopニュースになっていない。「国内」にな
っている)。
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