人生ブンダバー

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2/26秋山和慶/東響第627回定期演奏会(サントリーH)

2015-03-06 05:00:00 | 音楽

2月26日(木)、雨の中、東響の定演を聴く(サントリーH)。以前、
アンケートに回答したら招待券(感謝!)が当たったものである。

ピアノ協奏曲ということもあり、セミ・プロ(?)のピアニストとご一緒
した。

<プログラム>
1.ヴォーン・ウィリアムズ グリーンスリーヴスの主題による幻想曲
2.サラサーテ スコットランドの歌 op.34*
3.ブリテン ピアノ協奏曲 op.13**
4.エルガー 交響曲第1番 変イ長調 op.55

指揮;秋山和慶
ヴァイオリン;大谷康子*
ピアノ;キット・アームストロング**

いずれも生まれて初めて聴く曲ばかり。英国のウィリアム王子来日記念
ということかしらん。

1~3の弦5部は小編成で、1st14~コントラバス3という規模だった。

1.ヴォーン・ウィリアムズ グリーンスリーヴスの主題による幻想曲
 グリーンスリーヴスのテーマが各パートに繰り返し出てくる。よかった!

2.サラサーテ スコットランドの歌 op.34
 大谷さんはマリン・ブルーのドレスで登場。サラサーテはヴァイオリンの
 ヴィルトゥオーソだったが、大谷さんも大したもので、入魂の演奏だった。
 いつもながら笑顔が印象的。

3.ブリテン ピアノ協奏曲 op.13
 ブリテンという人はピアノがうまかったようだ。そんなブリテンがヴィルト
 オージティあふれるピアノ協奏曲を1938年25歳時に自らピアノを弾いて
 初演した曲である。なるほど即物的な超絶技巧が求められる曲を「ブレン
 デルの弟子」アームストロングが見事に弾いた。Allegroの部分はもちろん
 だが、ゆったりした部分もうまかったのに感心。

 アンコールは、英語が聞き取れなかったが、ウィリアム・バード「森はこ
 んなに荒れて」。こちらも超絶技巧!

4.エルガー 交響曲第1番 変イ長調 op.55
 エルガーのファーストネームがエドワードだとは知らなかった。なんとな
 く、根拠もたいしてなく、小さな交響曲をイメージしていたが、とんでも
 ない、55分近い大曲だった。

 音楽史がウィーン古典派、ベートーヴェンからシューベルト、シューマン
 と進んできた後、ワーグナー(1813年生)、ブルックナー(1824年生)、
 ブラームス(1833年生)によって、枝分かれし、進化する(ブラームスは
 ちょっと違うかな)。その後マーラー(1860年生)が現れるが、エルガー
 は1857年の生まれで、ほぼマーラーと同時代の人である。

 エルガーの1番も初めて聴いたが、無調指向はないといっていいかしらん。
 機能和声で聴きやすい、ブルックナーと少し似たところがあるかしらん。
 秋山さんは、いつものことながら、内なる熱さを大切にした、いくら熱く
 なっても破綻しない、きっちりした音楽を聴かせてくれた。
 秋山さん、文化功労者、おめでとうございます。












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これを見なければ分からない。


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