6月28日(木) 退社後、野らぼ~で讃岐うどん、そしてドトールで一服後、後楽
園文京シビック多目的室にて「尾崎喜八の詩から」の練習へ参加。仲光さん最
後の練習となった。
3曲目「春愁」の「静かに 賢く 老いるということは 満ちてくつろいだ 願わしい
境地だ」ではいつも涙があふれてくる。(本番はドナイショウ?)
本番は、よくも悪くも(?)ワグネルらしい演奏になるかしらん?それとも・・・・・・。
当日のフォーメーション--私は3列目の予定が、直前になって最前列でソリス
トの隣となった。カンチガイでソロを歌わないようにしなければならない(笑)。
私の最前列は2年前のOB六連と同様である。
私はあいかわらずブレスが維持できない。上半身の力みが原因と分かってい
るのだが。発声は「ブレスに始まり、ブレスに終わる」といえるかしらん。
休憩時、先日24日(日)パート会の記念写真を配る。私のカメラで撮影したもの
だが、ややピンボケだった。
翌月曜の勤務がキツイので当日の打ち上げは不参加にしようかなと思案してい
たら、幹事のT先輩(Y高校の大先輩でもある。)が「打ち上げ代6,000円を支払
っていない人はいませんか?」と私の顔を凝視したので、「あ、今支払います」と
なった。(当日のライヴCD代2,000円も支払う。)
練習後、OB合唱団の責任者から今後の年間計画が口頭連絡となった。近日発
行の『ワグネリアン』に載るのかしらん。
今日の夕食 トッピングは かぼちゃとれんこん
My Favorite
当日のステージ順はちらし記載の順番
<演奏会前日>
6月30日(土) 午後2時半から文京シビックでOB六連直前練習。今日は関西か
らも大挙上京した。
仲光さんは所用で参加できず、須田さんにより「尾崎喜八の詩から」の通し練習
を行った。一人ひとりの集中力、アドレナリンがすごい。
ブル先生ご逝去後、初の演奏。3曲目「春愁」のハミング、すなわちソロのバック
コーラスの部分で感極まったのか、隣の某先輩が歌えなくなってしまった。本番
で伝染したらどうしよう。私も泣いて歌えないかもしれない。チクショー、絶対泣
かないぞ!
雑談で、カケスってカラスじゃないのと言ってしまった。げに無知とは恐ろしい。
それにしても「尾崎喜八の詩から」は難しい。多田武彦さん40代、充実の作品で
ある。
渋谷ハチ公前はいつも混雑
練習前 久しぶりに 渋谷ぼてぢゅうで昼食
学生時代、A先輩にここに連れてきてもらい、こんなうまいものがあるのかと感激
したことが懐かしい
練習前のラジオ体操 そろってる? 2012/6/30
休憩風景 2012/6/30
<演奏会当日>
7月1日(日) 10時五反田ゆうぽうとホール楽屋集合。第7回東京六大学OB
合唱連盟演奏会--OB六連(14:30開演)本番である。
朝、6時45分に起床。五反田のゆうぽうとに9時40分に入り、長い一日が始ま
った。
控室に入り、プログラムを読む。--「追悼 畑中良輔先生」の
・「うたうことによって表現される音楽の美しさ」
(福永陽一郎『ハーモニー』1985年夏号) と
・「畑中良輔先生を悼む}
(ワグネル三田会前会長下田博郎)
は、追悼文であると同時に貴重な記録となっている。「永久保存版」かしらん。
ワグネリアン一人ひとりも、ノンフィクションとしての、畑中先生の思い出を少しで
も多く、書き残すべきだろう。
10:25~10:55 リハーサル室にて発声練習&リハーサル
初めに指揮者の仲光さんより「一人ひとりにとって今日一日がいい日であります
ように」とお言葉があった。全員に集中力が高まる一方で力みが生まれてくる。
今回のオンステメンバーは昭和26年卒(83歳?)から平成20年卒まで(87人
かしらん)。
(仕事で営業をやっている時にも思ったが、いろいろな業種の方とお話するとお
もしろい。)
11:05~11:35 ステージリハーサル
13:25~13:55 合同演奏ステージリハーサル
14:25~14:40 リハーサル室にて直前リハーサル
文字どおりの直前練習。私は、ブレスを後ろに入れることと上半身を力まないこ
と、そして音を聴くことだけに注力することにした。直前まで歌詩を読み、復習し
ていたが・・・・・・。
仲光さんからは、直前の気持ちの作り方、堂々としたステージへの出方などを教
えていただき、勉強になる。
(池越えのショートホールでビクビクしていてはいいショットが打てない。)
ステージ袖で、法政・立教の「合唱のためのコンポジション」を聴いたが、なかな
かマッシブないい演奏だった。
14:50~15:12 「尾崎喜八の詩から」本番
少なくとも「事故」はなかったが、はたしてどんな演奏だったのかしらん。難しい
内声(セカンドとバリトン)は会場ではどのように聴こえたのだろう。
録音と生(なま)とは違うので、自分の歌っている<生>を会場で聴いてみたか
った。
詩人、作曲家、そして我々の「想い」、「心」は、 pp に、ハミングに、フルトヴェ
ングラー・クレッシェンドに表現できたのだろうか。
曲間の「間」が一律でなく、なかなかよかった、カナ。--ひとえに仲光さんの「功
績」である。
ブル先生ご逝去後の初演奏。天国におられる先生に、一人ひとりが届ける声と
演奏であった。今ごろ、「フフフ、ありがとう。うれしかったです」と言っておられ
るかしらん。
個人的には、午前中からのコンディショニングがうまく行き、ブレスはよく入った
方だろう。
その後、西田さん指揮、早稲田の「土の歌」後半を2階奥で聴いた。武内さんの
ソロはあいかわらずよく声が通る。「大地讃頌」の「静かな大地を」にハッとした。
早稲田も全員暗譜だった。
16:47~17:20 合同ステージ
今日は午後から雨模様だったが、多くのお客様にお運びいただき、何よりも感謝!
であった。
当日のプログラム
プログラムの 福永先生(上)と下田先輩(下)の文章 (右ページ)
ゆうぽうとホール入口
ワグネルの控室は結婚式場の一室
控室風景
ホールの楽屋入口
合同演奏ステージリハーサル前 舞台のそでに集合
リハーサル室で直前練習 ブレザー姿に着替えて
合同ステージ直前 テナー系は下手側にスタンバイ中
ものすごい人でギュウギュウ
<打ち上げパーティー>芝パークホテル
打ち上げ開始前に 畑中先生を偲んで全員で黙祷
東大さんのパフォーマンス 独語で「野ばら」を合唱
東大アカデミカのオンステメンバーは67人と多かった
ワグネルはスメタナの「祝典讃歌」を歌う
この曲はタモヤンを思い出させる
早稲田は「秋のピエロ」だった
*肖像権を主張される方はおられるかしらん。
打ち上げパーティーで早稲田グリーの同期数人の方々と歓談。記念写真を撮る。
(今回ワグネルでオンステした、私の同期はいなかった。その早稲田の同期のお
一人Kさんは私と同じ会社、同じ部門であった。)
その中で、会場で聴いていた早稲田のO氏から
「ワグネルの『尾崎喜八の詩から』を聴いたらすごくよかったので、早稲田は大
丈夫かと心配になりましたよ。週1回の練習であの演奏ができるのですか?」
と社交辞令を頂戴する。(ステージ順は、早稲田がワグネルの次だった。)
「尾崎喜八の詩から」は「青春」の歌(詩)ではなく、いわば男性の(あるいは男性
的な)「白秋」の歌(詩)ですね~、というご感想もあった。男性的という意味では
ワグネル向き?
今あらためて聴くとむろん、北村先生/関学グリーとも北村先生/ワグネルと
も違う演奏ではなかったかしらん。今回は、厳しさにロマン性の織り交ざった演
奏??多田先生はなんとおっしゃるだろう?
* * * *
会社の昼休みに「尾崎喜八の詩から」の楽譜を見ていたら、ブラスバンドをやって
いる社員が楽譜を覗きこみ、
「えっ、なんでド(c)なのにラと読みが振ってあるのですか?」
と驚愕する。移動ドと固定ドの話をする。合唱をやる人は移動ドで譜読みする人
が多いのではないかしらん。固定ドで読む人には、転調による読み替えも何ソレ
?(ソとレ?)ということになるのでしょうね~。
前回、書かなかったが、6月15日にピアニスト、桐朋学園大名誉教授の大島正
泰さん(92)が亡くなられた。私には木下保先生の伴奏者の一人として記憶され
ていた。
畑中先生のお別れ会で、ワグネルは「タンホイザー」大行進曲を歌い上げる。既
に120人のメンバーが固まったという。畑中先生はしんみりしたことがお嫌いだっ
たから喜ばれることだろう。
<畑中良輔先生の思い出>
先週に引き続き、インターネットの世界で見つけた、音楽家のブログから・・・
「星降る夜に」 指揮者星出豊さん(70-71歳)のブログ
(星出さんは新国立劇場のこけら落し「建・TAKERU]を指揮。)
「Kei’s Blog」 バリトン原田圭さん(二期会)のブログ
「gabbianaのように」 メゾ・ソプラノ小林由佳さん(二期会)のブログ
(「ナクソス島のアリアドネ」(2008/6/29公演)の作曲家役はいいお声でお上手
だった。)
いずれも いかにも ・・・・・・。 感涙、嗚咽を禁じえず。
はたして7/2のアクセス数や如何。
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美味しい紅茶の淹れ方、そしてフィンランド製のティーカップ
それからトランプ手品(もっともこれは先生のご著書によれば
三浦洋一先生が師匠筋とのこと)
先生のトランプ手品は手さばきも鮮やかにカードを出したり
消したり、とか扇のように開いたり、という手業によるもので
はなく、巧みな話術で惹きつけるテーブル・トーキングと言わ
れるジャンルのものです
裏向けに伏せたカードで4つの山を作り(枚数の多い山も、
1枚だけの山もある)、そして丸めた紙を渡し「この中に
予言が書いてある」とおっしゃる
その「予言」の書かれた紙を好きな山の上に置くように、という
ことなのですが、ただそれだけのことに絶妙な話芸を繰り広げる
のです(モーツァルトの魔笛に秘められた謎のことなど)
「ワシの目を見て、この丸めた紙に書かれたことを念じなさい」
と、あのつぶらな瞳で(先生ごめんなさい)見つめられると
それだけで魔法にかけられたようで、それを振り払いながら
1つの山の上に置くと、先生はにんまりなさる
丸めた紙を開くと、その中に書かれた予言どおりの山を私は
選んでいたのでした
手品の種は、別の人間を相手に演じているところを見て自然と
わかるしかけになっていますが、今もなお先生にかけられた
魔法は解けていない気がします
先生は数々の魔法をかけて、それを解くことなく旅立たれました
そんなこともありましたね~。今、パッと思い出
しました。
やはり(こうなったら)「追悼エッセー集」?
またお寄せください。
心が静かに清められる感じがして、すばらしかったです。
各学校の特色ある演奏会、楽しかったです。
でも後から思うに同期が2人いたし昔一緒に歌った先輩、後輩が6人もいたことがなぜか一体感を生んだように思います。やはり合唱は一体感が大事のようです。次回は87人の名前と顔を覚えねばと思いました。
何もいわなくても、天国のブル先生を中心にした一体感があったかもしれません。
尾崎喜八の詩には、40、50、60(歳)になって、観念的ではなく、初めて分かる部分があるのでしょうか。
本当に没入、思い入れを持って歌ったら、泣けて歌えなくなる(矛盾がある)かもしれませんね~(笑)。
昨日今日と繰り返し北村先生126回定演の演奏を聴いています。
またふたたびみたび、指揮者を含め今回と同じメンバーでこの曲を歌いたいものです。歌いこむほどに、飽きない、味わいのある曲ですネ。
男声合唱を知ってからまだ年月浅い私なのですが……。
貴方さまのブログに出会ったのは草野心平の詩について検索していた時でした。
過去のものも読ませていただきますと、私の夫と同年齢らしきことがわかりました。東大入試が中止になったあの年の受験生ではございませんか?夫は貴方さまと同じ大学に入学致しました。私は5歳下の申年でございます。
演奏会当日の日曜日の朝、私は時計代わりにNHKの【さわやか自然百景】を見ていました。その日は、熊本水俣川の源流部の森から不知火海までの流域を下りながら自然と生き物の営みを見つめるという内容でした。水俣病という重く長い公害の歴史がありますが、町の人々は水源を保つために森を残し植林を進めているのです。カケスが画面に大きく映りました。うす紫色と青が印象的な美しい鳥です。私はカケスを初めて知りました。なぜか私の心を引きつける鳥でした。
昼食後、ゆうぽうとホールへ。
私は当日まで演奏曲を知りませんでした。
《尾崎喜八の詩から》は初めて聴く曲でした。言葉がわかると、詩に聞き入ってしまいます。しみじみとした哀愁のある旋律とハーモニーにのせて歌われる言葉の一つひとつが心に沁み入りました。《春愁》には涙がこぼれました。男性の声であのような詩を歌われると、もう切なくてどうしようもありませんわ。皆さまの来し方が思われてなりませんでした。
終曲の《かけす》の演奏の間ずっと、朝見たカケスがそこにいました。偶然とはいえ、なんて素敵な贈り物!感涙で、ステージが見えなくなってしまいました。
“魅入られる”と、その魔性で命を落とすこともあるそうですから、気をつけますわ(笑)。
終曲「かけす」は今回の演奏の中でもなかなか評判のようです。来年は「草野心平の詩から」という曲が候補作となっております。
またお運びください。
響きが美しく感じられたのは、歳月を重ねたからでしょう。
これまでの人生、穏やかな日々ばかりではなかったはず。逆風にさらされたこともございましたでしょう。それらを心に感じながら、私は皆さまの演奏を聴かせていただきました。
そして…響きの美しさを加齢に帰したいと存じました。
私には91歳の義父がおります。
義父は旧制小樽中学、小樽高商で学びました。そうです、伊藤整の後輩なのです。先日【雪明かりの路】のCDを義父に贈りました。銀座の山野楽器店でお聞きし買ったのですが、歌詞カードを見ると『1969年5月24日 世田谷区民会館にて録音 演奏:ワグネル 指揮:畑中良輔』と書かれています。
義父はCDを聴いて嗚咽しました。望郷の想いが溢れたのでしょう。私も初めて聴いた曲でした。
男声合唱によって詩が心の中に入り、言葉が生き、情景が目の前に広がるのを感じました。
こんなに“魅入られ”てしまい『ええ なんとせう』
今まさに、こんな気持ちでございます。
私は北原白秋の大ファンなんです。
亡父は小樽高等商業卒です
生きておれば93歳、齊藤様のお舅様の2学年上
同じ頃に青春していたのでしょうか
雪明りの路を聞いて嗚咽されたとの文章に
つい私も胸に迫るものがありました
私自身も学生のときに雪明りの路を演奏しました
録音は残っておりませんし、残っていたとしても
もう父に聞かせるすべもありません
お舅様をお大切に