今年は、大平正芳の生誕110年、没後40年だ。
服部龍二『大平正芳 理念と外交 増補版』(文春学藝ライブラリ
ー、R1[2019])を読む。
服部先生は、昭和43(1968)年生まれ。京都大学法学部卒業。中央
大学総合政策学部教授。著書に
『広田弘毅』(中公新書、H20[2008]→こちら)
『外交ドキュメント 歴史認識』(岩波新書、H27[2015])
『中曽根康弘』(中公新書、H27[2015])
『田中角栄』(講談社現代新書、H28[2016])
『高坂正尭』(中公新書、H30[2018])
等々。
久しぶりに「大平正芳」を思い出した。大平さんが政治家として活
躍したのは、昭和35(1960)年、池田内閣官房長官から総理大臣と
して亡くなる昭和55(1980)年の20年間だ。
とくに後半の10年間は報道を通じて印象に残っている。
本書のサブタイトルに「理念と外交」とあるが、大平さんは、「理
念」や「哲学」、「原則」を持った政治家だったと言えるだろう。
それにしても、ち密な大平さんが「60点主義」とは・・・・・・。
<目次>
序章 遠い記憶
第1章 「楕円の哲学」--大蔵官僚
第2章 政界への転進--池田内閣官房長官まで
第3章 始動する大平外交--池田内閣外務大臣
第4章 「戦後の総決算」--自民党筆頭副幹事長から宏池会会長へ
第5章 外交の地平を追う--田中内閣外務大臣
第6章 内外の危機--田中、三木内閣大蔵大臣、自民党幹事長
第7章 環太平洋の秩序を求めて--首相
終章 「永遠の今」
服部先生の本はすべておもしろい。
ちなみに本書の解説は、大平さんの孫の渡邊満子氏が書いている。
服部龍二『大平正芳 理念と外交』(文春学藝ライブラリー)
服部龍二先生の著書『中曽根康弘』と『田中角栄』
田中角栄と中曽根康弘は、私の父と同じ大正7(1918)年生まれだ。
新書『田中角栄』
左は早野透著、右は服部龍二著。早野氏は元朝日新聞編集委員。
書きぶりは異なるがどちらもおもしろく、合わせ読むとベターか。
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