ぎっくり腰は快方に向かいつつも、いまだ完治には至らず、「自宅
待機」の状態が続いている。
で、渡部昇一『かくて昭和史は甦る』(PHP文庫)を読む。
渡部先生の名前を知ったのは、44年前、『知的生活の方法』(講談
社現代新書)による。大変おもしろかった。いささかの影響を受け
た?
本書はいまだ絶版とはなっていない。当時370円だったが、現在は
税込み792円だ。
さて『かくて昭和史は甦る』は、明治以来の、渡部先生の「歴史の
読み方」をまとめたものだ。
あくまで、英語学者渡部先生の感情を交えた「歴史の読み方」であ
って、学者が書いた歴史書、学術書ではない。
その意味では、立場の違いこそあれ、最近読んだ『佐高信の昭和史』
と同種の本と言えるのかしらん。
日清戦争、日露戦争への言及はあるが、第一次世界大戦、対華21か
条の要求には触れていない。
とくに昭和史の部分は、分かりやすく言えば、日本の「無罪」を主
張する「弁護士」的立場が出ているといえるかもしれない。
言い方を変えれば、「いい悪いはべつとして」、オーバーに言えば、
「国民の感情論」による歴史だろうか。
満州事変、満洲国建国に関する記述は、「条件付き」ながら justify
の立場に見える。
--「昭和史」にとっては、まさしく、そこが問題ではないかしら
ん(笑)。「笑」はいらない?
渡部先生と佐高氏で討論いただくとおもしろかったかもしれない。
渡部昇一『かくて昭和史は甦る』(H27[2015]/7/17発刊)★×3。
『知的生活の方法』(講談社現代新書昭和51[1976]4月刊)★×4。
S51(1976)/6/20購入
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65歳以上になると、読書と運動のバランスが大切でしょうか?
また、いい本があれば、教えてください✋