人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

C型肝炎の治験 『いつやるか? 今でしょ!』 『アデナウアー』 永井荷風etc.

2014-06-09 05:00:00 | Weblog

6月6日(金)
C型肝炎の遺伝子1b型に対する治験(*)は、2/28~5/22の12週間で
終了した。この期間、毎日治験薬を2錠飲んだ。

(*)日本人C型慢性肝炎患者(サブジェノタイプ1b型)を対象とした治験。
  この治験を受けるには15以上の条件をクリアしなければならない。

この日の朝、ベローチェにて、治験「後観察期間」を確認する。2週、4週、
8週・・・・・・と血液検査でチェックされる。「後観察期間」最終回は48週目
の来年4/24(金)となる。もっとも虎の門病院とは一生のお付き合いとな
るだろうが。

私が初めてC型肝炎の治療相談をしたのは、大阪の住友病院(当時)の
大森美和先生である。
「インターフェロンをやりましょう」
「あ、はい、しかし東京に帰ってからと思っておりまして・・・・・・」
「ではしばらく強ミノCで。ブンダバーさん(私の名前)は慶應出身ですか?」
「え、はい」(なんで分かるのかしら?後で大森先生は奇しくも慶應医学部
のご出身と分かった)。
「慶應病院ならいつでもご紹介できますよ」
「あ、はい、実は虎の門病院にしたいのですが(笑)」(虎の門病院は当時
からC型肝炎の臨床数が多かった※)。
「大丈夫ですよ。紹介状を書きましょう」

大森先生はその後独立され、開業されている。→こちら

※当時、私が本などで調べた範囲では、ヴィールス性慢性肝炎の専門医
 がいる病院は、東京、神奈川で虎の門病院、東大病院、日本医科大学
 病院、聖マリアンナ大学病院などであった。
 虎の門病院に初診で訪問したのは平成10(1998)年3月。16年もお世
 話になっている。先生が替わらないのもありがたい。

 その後、ワグネルの同期のOさんの弟さんが東大病院の肝臓の専門医
 であることが分かった。私の学生時代、この弟さんはポリーニのLPを聴
 いておられた。(現在は国立国際医療研究センター病院におられるのか
 な?昔の国立東京第一病院らしい)。


この日、お昼を利用して虎の門病院へ。午後1時からの予約で、主治医
の鈴木先生から治験データの発表がある。

11時30分から採血。この日は9本。検尿はなし。9本目の真空採血管
の具合が悪く、急遽注射に切り替えて採血となった。
血圧119~66。脈拍69拍/秒。体重64.9kg。

昼食後、待合室で待っていると、治験コーディネーターの看護師さん(女
性)がニコニコしながらやってきた。
「よかったですね~。プラセボじゃなくて、本物で。(英文の治験レポート
を見せながら)ウィルスも、はい、4週目で消えております」
「あ、はい、ありがとうございます」(あれ、先生からの発表じゃなかった?)

1時頃、先生に呼ばれ、
「よかったですね。奥様も一安心でしょう」
「あ、はい、ありがとうございます。副作用もまったくなくて、あっけなかった
ですね」
「このままだといいですね・・・・・・」
「先日(5/24)の講演会、拝聴しました。勉強になりました」
「ブンダバーさんは、あれよりも先(の薬)に行っていますから」

<GOT、GPT>
13/05/24 GOT53、GPT95
14/01/31 GOT57、GPT95
この日は
14/06/06 GOT17、GPT12
と劇的に下がった。この数値だけでは慢性肝炎患者とは思えない。

ちなみに標準値は、
GOT 13~33
GPT 8~42
である。


今までにインターフェロンに3回挑戦して、3回ともいったんウィルスが消
失し、3回ともぶり返しているので、安心はできない。しかし、今回の治験
内服薬(1日2錠)は現在のところ著効率が95%となっているので、私も
うまく行けば・・・・・・。

いずれにしても、インターフェロンと違って、副作用がほとんどないのは
すばらしい。
このような治験を受けられて、病院、会社そして家族に感謝(!)。

C型肝炎の最新治療は、あまりにも日進月歩で書店に並ぶ本には出てい
ない。

最新の成果は、英文の論文か学界誌に発表される。このあたりは、肝臓
学会として情報共有されているので、ぜひ専門医の診療を。

肝臓専門医

こちらも。(参考ブログ)

<ご参考 かなり専門的>
B型・C型慢性肝炎ガイドライン(H24年度)
こちらも

ちなみに芸能人でC型肝炎のインターフェロン治療を受けた方は、森進一
さん、小室哲哉さんなど。
皆さん、インターフェロン治療で、大なり小なり、発熱や倦怠感、食欲不振、
意欲低下などの副作用(フラフラ状態)を体験されている。






「被験者来院スケジュール」をチェック。


神田駿河台3丁目の森




文部科学省前


御旦狐のにぎりA


虎の門病院前のマッカーサー道路


        *        *        *        *

週間フォト日誌

6月1日(日)
晴、暑し。
最近、ウォーキングが少なめなので、健康のため虹ヶ丘まで歩く
(8200歩)。コレステロールが上がり気味なので要注意である。



雪が積もったかのようなヤマボウシ











アジサイ


まだまだマンションが増える。電車も混雑する。








春のタケノコがニョキニョキ竹に成長していた。





虹ヶ丘公園の少年野球場





川崎市虹ヶ丘こども文化センター


竣工記念碑 早野土地区画整理組合 昭和49(1974)年








左川崎市虹ヶ丘、右横浜市すすき野


同じく、左川崎市虹ヶ丘、右横浜市すすき野





御嶽神社 青葉区すすき野


上島珈琲店

店員さんの愛想がまことによく、☆5つ進呈。


ランチ


Unidyにあった紫陽花


6月2日(月)


朝のベローチェ 新国立劇場OPERAを検討


本郷通り




6月3日(火)





6時4分 押上行各停 東京メトロ8000系



この日は7時15分出社のため、ベローチェに立ち寄らず。


6月4日(水)


アジサイ


少しずつ種類が違う


6月23日より鷺沼始発が変更になるようだ。





林修『いつやるか?今でしょ!』(宝島SUGOI文庫)

「レトリック」がなかなかにおもしろく、本書を読んでいると「発想」が生まれ
てくる。

○質問は「意味を考えて」すべし!
○おすすめの本を聞くな
○仲間同士でなれあうなかれ
など

レトリックといえば、昔読んだ、三島由紀夫『不道徳教育講座』(角川文
庫)はおもしろかった。逆説はいま読み直しても楽しめる。

○教師を内心バカにすべし
○大いにウソをつくべし
○約束を守るなかれ
など


皆さん、朝から読書中。


6月5日(木)
新御茶ノ水駅の改札口を出て、すぐ左折すると地上ゆきエレベーターに
通じている。もっぱら私くらいの年齢の人が階段を利用せずにそれを利
用している。
このエレベーターはゆっくりしたスピードのため、いったん上に行ってしま
うと戻ってくるのが遅くて、しばらく時間待ちとなる。
エレベーター通路の最後は15mほどの上りの直線になっており、エレベ
ーター待ちの人の様子で、来たかどうかが分かる。

先日、私がエレベーターを待っていると、ある男性が最後の直線に入った
ところでエレベーターが来た。そこで私がその男性をチラッと見ると、乗り
遅れまいと猛烈な勢いでダッシュしてきた。エレベーターに間に合ったが、
乗ってからもハアハアいって苦しそう。なんのためにエレベーターに乗っ
たのだろう?





ここから15mほどの上りとなる。


地上の出入口


エレベーターの地上乗り場横にある関東大震災の碑





Lawsonのトラックが停車中。


冷たいかぼちゃのスープ





結城座 江戸糸あやつり人形劇団 380年の伝統
こちら


ラジオ体操後の発声練習


『わがふるき日のうた』全曲練習


鵜山さん演出『鹿鳴館』のチラシも。


8時40分から全員起立で仕上げ練習


最後はパートリーダーの注意時間 聴いているかな?

練習の帰路、Tさんと
(私)「目標と成果主義、御社でもやってる?」
(Tさん)「やってますよ。それによってボーナスが全然違う」
(私)「いずこも同じですね~(笑)」

6月6日(金)
「G7『力で現状変更反対』」(産経新聞)
安倍さんを先頭にした日本の世界的な根回しが功を発揮するのか?
中国も伝統的に情報戦が得意なので要注意カナ?

6月7日(土)
雨。

サッカー親善試合 日本対ザンビア 4対3 で勝つ。
同じ1点差でも、2対1よりよろしくなく、「課題」が多い。

ちなみにザンビアは今回のW杯本選に出場しない。


アジサイが目立つ。


11時 杉原歯科医院へ
2530円の支払い。

このあたりは歯科医院の「激戦区」。500m以内に5つもある。














KaBoS 勝木書店


板橋拓己『アデナウアー』(中公新書)

アデナウアーは、1949(S24)~1963(S38)年年の西独首相。懐かし
い名前である。西独の再軍備と主権回復はどのように達成されたのか?

アデナウアーはヒトラーより13歳年長。西独の首相に就任したのは73
歳だった。(退任は87歳)。

日本は、ひと頃、老人が大臣をやっているからだめだという論があった。
また一方では「ドイツを見習え」という論も一部にある。どちらもジャーナ
リスティックでステロタイプな議論であるが、アデナウアーは、吉田茂の
首相在任中(67~76歳)よりも年長であり、両論は矛盾している。
いずれにしても表面的な議論といえるだろうか。



SAITO KINEN FESTIVAL

今年は、小澤征爾を聴きにサイトウ・キネン・フェスティバル松本に行こう
と考えたが、あっという間に売り切れた。


6月8日(日)
小雨。


四季彩館にて昼食のパンを購入。

新発売の「塩パン」美味なり。日本にはいい塩パンがなかなかないのでは
ないかしらん。


<Books>


永井荷風の日記『断腸亭日乗』(岩波文庫)を読む。(以前にも取り上げ
たかな?)

この日記は後に出版することも意識して書かれたものかもしれない。当
時の世相を知る資料としてもおもしろい。( )内は私のコメント。

S13/8/8 ・・・・・・世の中は不思議なり。軍人政府はやがて内地全国の
 舞踏場を閉鎖すべしと言ひながら戦地には盛に娼婦を送り出さんとす。
 軍人輩の為すことほど勝手次第なるはなし。
(そういう時代だった?)

S15/9/28 世の噂によれば日本は独逸伊太利両国と盟約を結びしとい
 ふ。愛国者は常に言へり。日本には世界無類の日本精神なるものあり
 外国の真似をするに及ばずと。然るに自ら辞を低くし腰を屈して侵略不
 仁の国と盟約をなす。国家の恥辱これより大なるはなし。

S20/8/18 今は空襲警報きかざる事を以って最大の幸福となす。
(庶民の気持ちはみな同様だったろう)。

S20/9/28 昨朝天皇陛下モーニングコートを着(、)侍従数人を従へ目
 立たぬ自動車にて、赤坂霊南坂米軍の本営に至り、マカサ元帥に会見
 せられしといふ事なり。敗戦国の運命も天子蒙塵(もうじん)の悲報をき
 くに至ってはその悲惨もまた極まれりといふべし。
(当時の日本人はこれで負けたことを認識したのかもしれない)。

S21/8/13 夜机に向はむとするに隣室のラヂオ喧噪を極む。苦痛に堪
 えず。

S22/5/3 米人の作りし日本新憲法今日より実施の由。笑ふべし。


これを題材にしてエッセーを書けばおもしろいだろう。
と思うと、既に半藤一利さんが書いておられる。


半藤一利『荷風さんの昭和』、『荷風さんの戦後』(ちくま文庫)


樋口裕一『頭のいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)を手に取るが、
購入せず。

「目次」には、頭のいい人の話し方というより後者が列挙されている。
○難解なことを言って煙に巻く
○低レベルの解釈をする
○自慢ばかりする
○善人になりたがる
等々
文章力さえあれば、どんなことでも本になるのだろうか?

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2 コメント

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よかったですね (SIRANO)
2014-06-09 10:09:21
先ずはおめでとうございます。このまま完治されることを願っています。
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Re;よかったですね (katsura1125)
2014-06-09 20:27:11
SIRANOさん、さっそくのコメントありがとうございます。

半年後、1年後に同じ言葉を頂戴できるように引き続き節制してまいります。

主要データ(GOT、GPT)はこのブログでご報告します。
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