10月31日(火)、「内田光子 with マーラー・チェンバー・オー
ケストラ2023」を聴く(於ミューザ川崎)。
この日の席は3RA-15という、ステージやや右後方、ピアニスト
の顔が見えるおもしろい席(声楽物には向かない?)。
オペラグラスを持って行ったが、不要だった?
内田光子を生で聴くのは、ややおぼろげな記憶だが、おそらく、
36-37年ぶりだ。
昭和61(1986)年か62(87)年、会場はオープン間もない「サン
トリーホール」だった。
昭和61(1986)年?大阪に転勤する前だ。
(注)サントリーホールのオープンは昭和61年10月。大阪転勤は昭和62年4月。
別々に、同じ社宅のTさんも行かれたはず。
プログラムは、やはり、「モーツァルトのピアノ協奏曲」だった
のではないかしらん。
演奏が「気に入っ」て、その後、内田光子のモーツァルトCDを
何枚も購入した(写真参照)。
<プログラム>
1.モーツァルト ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
2.シェーンベルク 室内交響曲第1番 op.9
--休憩--
3.モーツァルト ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
この日のピアノ協奏曲が作曲されたのは、前者1が1786年、後者
3が1791年。
モーツァルトが亡くなったのは1791年12月5日だから、いずれも
晩年の作品で、K.595にいたっては亡くなる年の作品だ。
会場は、3Fセンターを除き、9割以上の入り。--3Fセンター
だけはなぜか1割程度しか入っていなかった。
1.モーツァルト ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
午後7時justに最終チャイム。遅れてくる人パラパラ。
5分、コンマスを先頭にオケが入場。しばらく間があって、7分30
秒に内田さんが登場。ドレスの上にグリーンの羽織ものという感
じ。
左手をピアノに置き、頭が両ひざに付きそうなほどの深々とした
おじぎ(以下同じ)。
弦楽五部は、8型(8-2-4-5-7)の対向配置。言うまでもなく、内
田さんの弾き振りだ。
最初は立っての指揮。両手両指を広げた指揮ぶりだ。弦はやや硬
い、深い音だ。
2分半ほど過ぎて、ゆっくり座る。始まって3分ほどで右手から入
った。弾いたり、振ったりとまことに忙しいのがよく分かる。左
手ゆっくり、右手は速い演奏(まさしく脳トレ)。会場からは咳
一つ聞こえない。
第3楽章では激しいfや大きなrit.が出現。女性のフルーティスト
が激しく揺れる。全員によるcodaのliveらしい盛り上がりがすば
らしかった。
内田さんは深々としたおじぎ。カーテンコールで管を立たせた。
概算演奏時間:(1)16分35秒、(2)7分50秒、(3)9分15秒。
第2ステージの準備に8分ほど。ピアノを上手へ移動。譜面を片
付ける。譜面台を高くする、イスを片付ける。譜面台の位置を
並べ替える。譜面を置いて回るなど。
2.シェーンベルク 室内交響曲第1番 op.9
シェーンベルク(1874-1951)のこの作品は1906年に作曲されて
いる。シェーンベルクとしては「転回点」の作品。一楽章制。
「1906年」というと(19)世紀末と第一次世界大戦の間、日露戦
争後にあたる。
7時50分過ぎ、コントラバスを抱えながら、先頭に入場(指揮者
なし)。
フォーメーションは、第1列目が下手からフルート、ヴァイオリ
ン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。第2列が木管7人。第3列
がホルン2の15名(チェロなど一部を除き、立っての演奏だ)。
要は15人のアンサンブルというよりも、その掛け合いによる曲
(ポロフォニー)と言えるのかもしれない。
不協和音もあり、とても覚えられるメロディーではないが、15の
パート譜がよく間違えずに合わせられるものだと感心してしまう。
女性がフルートとピッコロをしばしば持ち替え、激しく上下動す
る様に感動。ヴァイオリンのブレスも大きく伝わってくる。
熱の入ったすばらしい演奏に大拍手だった。
--休憩--
LINEいただいたIさんとお会いできるかと探したが、久しぶりの
ドリンクコーナーが一杯で、見つからなかった(笑)。
3.モーツァルト ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
弦楽五部は第1ステージと同じ。
8:37過ぎ、オケが入場。40分に内田さんが現れ、左手をピアノに
添え、深々とおじぎ。おもむろにメガネを掛ける。
(1)内田さんは、打点より、両手を広げた、表情優先の指揮。モー
ツァルトの天才性--音楽の移ろいに惹きつけられる。わずかに
微妙な間が現れる。クレッシェンドがデモーニッシュ!音はスト
レートに上がってくるが、それはそれでいいかしらん。
(概算演奏時間:15分25秒)
(2)出だしのピアノの弱音、タッチがすばらしい。モーツァルトに
戻ろうではないが、やはりモーツァルトはすばらしい。繊細にし
て大胆な演奏。(7分30秒)
(3)ピアノからのスタート。楽しくもあり、やや寂しい楽章だ。
fが大胆に現れる。枯れた演奏というよりも、内田光子の枯れな
い、すばらしい演奏だった。(9分45秒)
終わるとコンマスとハグ。再び入場するとコンマスにボソボソ。
すぐにアンコールへ。
1分10秒の弱音のピアノ曲--シューマン「謝肉祭」より「第17
番告白」だった。
内田光子の「進化」はまだまだ続く。
プログラム表紙
35年ほど前に購入した内田光子のCD K.537とK.595
指揮はクレンペラーの再来と言われたJ.テイト。今でも愛聴盤だ。
17:02 あざみ野
17:35 横浜
17:39
17:42 ここでいつも迷う。
17:44
17:45 7番線
17:56
17:59
18:01
18:03 開場したばかり。
18:04
18:06 CD販売中
18:07 ドリンクコーナーもやっとオープン
18:09 3-R4扉
18:10
18:11
18:16
20:17 休憩へ
20:18
20:21 白ワイン600円
20:26 ウォーリーを探せ?
20:29
20:31
21:15 内田さんの最敬礼
21:19
21:20
21:20 スタンディングオベーションも
21:21 お開き
21:21 お互いの健闘をたたえ合う。
21:21
21:23
21:25
21:41 JR川崎
21:50
21:54
21:55 地下鉄横浜
22:24
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○阪神対オリックス戦がおもしろい!勝った方が王手だ。
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