勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ミリオンダラー・アーム / Million Dollar Arm

2014年10月04日 | 洋画(アメリカ系)
実話に基づく作品。

10億を超える人口があるインドから、メジャーリーガーの輝く原石を発掘するべく、崖っぷちのスポーツエージェントが奮闘する物語。

インドは、イギリスの植民地であったと言う歴史的経緯もあり、クリケットは盛んに行われていますが、野球は殆ど普及していません。でも、冷静に考えてみると、それもそうですよね。インドのみならず、ヨーロッパも含め、地球規模で普及しているのであれば、オリンピック競技から外されることも無いわけで、ある意味、インドで普及していないというのは当たり前なのかもしれません。

それにしても、JB・バーンスタインが、クリケット中継とBritain's Got Talentをザッピングして、このMillion Dollar Armを思いついたというのは、どうなんでしょ(笑)?ちょっと出来すぎのような気もしますが・・・。ちなみにそのBritain's Got Talentは、スーザン・ボイルの回の様でしたね(と言うことは、2009年)。

この作品で興味深いのは、投資家が中国人(中国系アメリカ人?)で、その投資対象がインド人であると言うこと。このことは、ヨーロッパは言うに及ばず、日本やアメリカはもはや成長地域ではなく、中国・インドが経済成長の中心地であると言う、いまの世界経済の状況を如実に表しているような気がしました。もっとも、2014年になり、中国もバブルが崩壊しかけていて、いつ何時、経済が崩壊するかわからなくなってきていますが、この映画は上記のように2009年の話。まだまだ、中国経済は成長を続けていた頃の話です。

物語終盤、アミトがリンクとディネシュに檄を飛ばすシーンは、何故だか心にジーンと来てしまいました。マジ、少し泣きそうになりました。そんなに凄い事は言っていないんですけどね。

中々良い映画です。流石ディズニー(笑)。

タイトル ミリオンダラー・アーム / 原題 Million Dollar Arm
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 クレイグ・ギレスピー
出演 ジョン・ハム(JB・バーンスタイン)、アーシフ・マンドビ(アッシュ・ヴァンデヴァン/JBの同僚)、ビル・パクストン(トム・ハウス/ピッチングコーチ)、スラージ・シャルマ(リンク・シン)、マドゥル・ミッタル(ディネシュ・パテル)、レイク・ベル(ブレンダ/JBの隣人)、アラン・アーキン(レイ・ポイトヴィント/老スカウト)、ピトバッシュ(アミト/野球コーチ志望のインド人青年)

[2014/10/04]鑑賞・投稿