勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

マダム・マロリーと魔法のスパイス / The Hundred-Foot Journey

2014年11月01日 | 洋画(アメリカ系)
実は今日は、映画の日ということで、ひとり二本立て。この作品の他に見たのは『祝宴!シェフ』と言う事で、奇しくも二本とも料理を主題にした作品になってしまいました。

こちらは、インド移民の家族が経営するインド料理店と気位の高いマダムが経営する1つ星のフランス料理店を舞台に、二つのお店とそこにいる人々の衝突と交流を描く作品。

邦題が「マダム・マロリーと魔法のスパイス」と言う事で、オスカー女優ヘレン・ミレン推しのタイトルになっていますが、内容的には、インド移民家族の次男ハッサンとマダム・マロリーのお店のスー・シェフのマルグリットがメインと言ったら、メインじゃないですかね?でも、そうすると、知名度的に致命的になってしまいますが・・・。まぁ、この邦題は仕方ないのかな?

パリ祭(フランス革命記念日)のシーンが何度も有るなぁと思っていたんですが、これって“自由”“平等”“博愛”と言うフランスの革命精神を描きたかったからですよね。劇中、マダム・マロリーも、そんな感じな事を言っていますしね。それと、それって、制作にスティーブン・スピルバーグとオプラ・ウィンフリーが居る事と、無関係では無いと思います。スピルバーグはユダヤ系ということもあって子供の頃にいじめを受けたことが有るらしいですし、オプラ・ウィンフリーは、そもそも慈善家でもあったりします。それらが、この映画の“自由”“平等”“博愛”の事を語るシーンを作ったんだと思います。

面白いのが、フランスを舞台にした作品なんですが、フランスが制作には入っていないこと。どういう事?

一見、料理を巡った単純なヒューマンエンタテインメントと思ったんですが、実はもっと深い作品なんだと思います。

タイトル マダム・マロリーと魔法のスパイス / 原題 The Hundred-Foot Journey
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/インド・UAE・アメリカ
監督 ラッセ・ハルストレム
制作 スティーブン・スピルバーグ、オプラ・ウィンフリー、ジュリエット・ブレイク
出演 ヘレン・ミレン(マダム・マロリー)、オム・プリ(パパ)、マニシュ・ダヤル(ハッサン)、シャルロット・ルボン(マルグリット)、ミシェル・ブラン(町長)

[2014/11/01]鑑賞・投稿

祝宴!シェフ / 總舖師:移動大厨 Zone Pro Site: The Moveable Feast

2014年11月01日 | アジア映画
台湾映画は、初めてかな?超単純化すれば、超一流料理人の父を持った娘が、全国宴席料理大会に出場して優勝を目指すという物語。詳しいSynopsysは、どこか他で探してみてください。

そのタイトルの通り、料理がたくさん出てくる作品です。今回は、お昼を挟んで見たんですが、ある意味拷問ですね(笑)。

台湾では、日本の文化の影響を受けていると聞いていますが、召喚獣とかのオタクの描写は、台湾でもオタクを示しているのだと想いますが、やっぱり日本のオタクの影響もあるんですかね?「いかにも」と言う感じでした。

また、日本とは全く違っている所が、料理人のXX師と言う称号。通称とか、アダ名とかに相当するのかもしれませんが、あまり日本では無い呼び方ですね。強いて言えば、料理の鉄人(和の鉄人、中華の鉄人、洋の鉄人)くらい?

また、料理そのものも、今回は宴席料理と言う事ですので、普段ふつうの中華料理店に行ってもあまり見ないような見事な料理ばかり。滋養強壮に効きそうなものでもあります。

突っ込みどころはたくさんあるんですが、コメディということですので、あまり突っ込まない事にします。敢えて一つだけあげるとすると、素人が簡単に全国宴席料理大会にでて、良いところまで行ってしまうというのは・・・。まぁ、そうじゃないと、物語が進まないですけどね。

大会の結末が好きです。この手の話の場合、得てして・・・ですが、そうじゃない所が良いですね。(ネタバレになるので、“・・・”の所は記しません。あしからず)

いやぁ、面白いですね。コメディそして、少しのジーンとするお話です。

タイトル 祝宴!シェフ / 原題 總舖師:移動大厨 Zone Pro Site: The Moveable Feast
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/台湾
監督 チェン・ユーシュン:陳玉勲
出演 リン・メイシュウ:林美秀(アイファン:通称パフィー/シャオワンの母)、トニー・ヤン:楊祐寧(ルーハイ)、キミ・シア:夏于喬(シャオワン)、ウー・ニエンチェン:呉念真(道化師)、クー・イーチェン:柯一正(蝿師/シャオワンの父)、キン・ジェウェン:喜翔(鬼頭師)

[2014/11/01]鑑賞・投稿