勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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スポットライト 世紀のスクープ / Spotlight

2016年04月16日 | 洋画(アメリカ系)
カトリック教会の神父達による少年少女への性的虐待と言う一大スキャンダルを暴いた、ボストン・グローブ紙の記者たちの活躍を描いた作品。第88回アカデミー賞では作品賞、脚本賞を受賞した。

そうかぁ。この作品でそのシーンを見るまで、この話が9.11を挟んでの出来事だったということに気が付きませんでした。9.11の発生で、世の中は、そしてボストン・グローブ紙もテロとの戦い一色になってしまい、それまで積み上げてきた事が、一時棚上げになりそうになるんですよねぇ。あの雰囲気を考えれば、それも致し方無いのかもしれませんが、そのままボツになることがなくて、良かったです。

この作品に対する、カトリック教会の反応がなんとも・・・。一応、このボストン・グローブ紙による調査報道で「一連の過ちが明らかになって、罪を認めて責任を取ることが出来た」みたいなコメントをしているようですが、本音ではどうなんでしょうね?この作品でも描かれているように、もみ消そうとしていたくらいですからね・・・。

宗教に寛容というか鈍感な日本人には、分かり難いテーマの作品だったかと思いますが、それでも、心の拠り所になっている組織・施設・人物たちに寄る、これらの出来事は、非常にショッキングだし、スキャンダラス。それを、よくここまで描いたと思います。そう言う意味で、アカデミー賞作品賞も、なっとくかな。

タイトル スポットライト 世紀のスクープ / 原題 Spotlight

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/アメリカ
監督 トム・マッカーシー
出演 マーク・ラファロ(マイク・レゼンデス)、マイケル・キートン(ウォルター・“ロビー”・ロビンソン)、レイチェル・マクアダムス(サーシャ・ファイファー)、リーブ・シュレイバー(マーティ・バロン)、ジョン・スラッテリー(ベン・ブラッドリー・Jr.)、ブライアン・ダーシー・ジェームズ(マット・キャロル)、スタンリー・トゥッチ(ミッチェル・ギャラベディアン)、ビリー・クラダップ(エリック・マクリーシュ)、ジェイミー・シェリダン(ジム・サリヴァン)