勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story

2016年12月18日 | 洋画(アメリカ系)
スター・ウォーズ「エピソード4 新たなる希望」の直前に行われた、「デス・スター」の設計図を盗むための反乱軍のミッションを描く作品。

いつもの“a long time ago in a galaxy far far away”の文字は表示されますが、あのいつもの“スター・ウォーズのテーマ”が流れないまま、話が始まります。ちょっとさびしい気もしますが、本編ではなく外伝であるという位置付けと言う事を、こう言うところでも表現しているんですかね?

気になったのは、ドニー・イェンのチアルート。彼は、ジェダイじゃ無いんですよね?でも、剣と言うか、棒というかの捌き方はお見事。スター・ウォーズが、黒澤明監督の作品の多大な影響を受けているというのは非常に有名な話ですが、チアルートが盲目の剣士と言う所は、座頭市の影響でも受けているのでしょうかね。

ディズニーによるスター・ウォーズシリーズ第一作目の『フォースの覚醒』は、これまでのスター・ウォーズシリーズの総集編の域を出ず、ぶっちゃけイマイチでしたが、この『ローグ・ワン』は良いです。世界中の多くの人々が、その後起きる出来事を知っているだけに、かなりの制約があったと思いますが、エピソード4に上手くつながっていきます。いやぁ、お見事。

最後に近づくにつれて、エピソード4に向けての伏線が沢山たくさん出てきます。って言うか、ラストの“あの”しーんはどうやって撮った?CGかなぁ。でも、あれで、エピソード4の冒頭のシーンも理解しやすくなりました。

面白かったです。

タイトル ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー / 原題 Rogue One: A Star Wars Story

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ギャレス・エドワーズ
出演 フェリシティ・ジョーンズ(ジン・アーソ/ローグ・ワン メンバー)、ディエゴ・ルナ(キャシアン・アンドー/ローグ・ワン メンバー)、ドニー・イェン(チアルート・イムウェ/ローグ・ワン メンバー)、ベン・メンデルソーン(オーソン・クレニック/帝国軍デス・スター建設担当官)、マッツ・ミケルセン(ゲイレン・アーソ/ジンの父)、アラン・テュディック(K-2SO)、フォレスト・ウィテカー(ソウ・ゲレラ/反乱軍戦士)、チアン・ウェン(ベイズ・マルバス/ローグ・ワン メンバー)、リズ・アーメッド(ボーティー・ルック/ローグ・ワン メンバー)

ヒトラーの忘れもの / Under sandet

2016年12月18日 | 洋画(その他)
史実に基づく作品。

第2次世界大戦終戦直後のデンマークで、地雷除去に従事させられた敗残ドイツ軍の少年兵たちを描いた作品。実際には2000人ほどのドイツ兵により150万もの地雷が処理されたそうですが、地雷処理にあたったドイツ兵の多くは少年兵で、その半数が死ぬか重症を負ったそうです。

この話には背景があって、対戦国であればハーグ陸戦条約などで正規軍の兵士は捕虜として扱われ保護対象なのですが、デンマークの場合、ドイツとの交戦国では無かったので、そのような条約の対象外であって、言わばある意味何でもありの状態。なので、少年兵をこの様な危険な作業に従事させることもできたんですね。

いやぁ、それにしてもなぁ、なにも少年兵で無くても良かったんじゃなかと思うんですけどね。まぁ、まともな年齢の兵士が既に居なかったという事もあるのかもしれませんが、最後に貧乏くじを引くのは弱いものばかりですね。

この作品は、邦題あるあるに巻き込まれてしまっていますねぇ。英語のタイトルだと、“Land of Mine”なんですが、こっちの方が適切かな。邦題の『ヒトラーの忘れもの』だと、なんか牧歌的で、中身にそぐわない気がします。

タイトル ヒトラーの忘れもの / 原題 Under sandet

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/デンマーク、ドイツ
監督 マーチン・ピータ・サンフリト
出演 ローラン・モラー(カール・ラスムスン/軍曹)、ミケル・ボー・フォルスガード(エベ・イェンセン/大尉)、ルイス・ホフマン(セバスチャン・シューマン)、エーミール・ベルトン(エルンスト・レスナー)、オスカー・ベルトン(ヴェルナー・レスナー)、ジョエル・バズマン(ヘルムート・モアバッハ)