勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

2016年振り返り

2016年12月31日 | 振り返り
さて、今年も残すところ、あと僅かとなりました。
と言う事で、2016年鑑賞映画の振り返りです。

2016年の観賞作品ですが、以下のとおりです。
年間で、80本見たようです。

まずは、洋画から。

これらの中で、一番面白いと思ったのは、2月に見た『オデッセイ(3D) / The Martian』ですかねぇ。アンディ・ウィアーの原作が、最初はKindleによる電子出版のみであったと言う事が話題でした。Amazon上でものすごく人気になったので、伝統的な紙の出版社から、改めて出版されたというもの。大々的な宣伝もない中、Amazonで大人気となるのはものすごい事ですから、それだけ中身も面白いという事。確かに映画も面白かったです。面白かったと言えば、この作品は第73回ゴールデングローブ賞で作品賞を取ったんですが、それが“ミュージカル・コメディ部門”と言う所も話題でした。

一方で、これはゴメンナサイと言う作品。心苦しいんですが二本。まずは1月に見た『エージェント・ウルトラ / American Ultra』。おバカ映画の典型ですが、おバカになりきれない所がねぇ。もっとおバカに振り切れた方が良かったのではないかと。なんか中途半端に感じました。

そしてもう一つが、『フィフス・ウェイブ / The 5th Wave』。5番目の波がねぇ。陳腐です。4番目の波まではいい感じで盛り上がっていたんですが、最後はそれかい!と。これは、題材は良いと思うので、脚本次第ではもっと面白くなったと思います。

そして、印象的だったのは、10月に見た『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years / The Beatles: Eight Days a Week - The Touring Years』。“世界の音楽は、ビートルズ前とビートルズ後に区別される”といったのは、誰だったか?(私です(笑))50年ほど前の音楽ですが、いまだに素晴らしいです。全然色あせていません。21世紀でもそんな風に思うんですから、当時はまさに異星人でも来た感じだったでしょうね?(いや、そんな事はないか)

それ以外にも、ハリウッド作品以外の作品が、全般的に中々印象的だったことは敢えて記しておきます。“印象”と言う言葉で記すなら、そう言う大作ではない作品でしたね。特に今年は、ドイツ系の作品(『帰ってきたヒトラー / Er ist wieder da』とかね)が印象的でしたし衝撃的でもありました。

次に邦画。

ところどころ、話題にはなりましたが、見ていない作品もあります。そう言った前提の上で、もう今年の邦画と言えばこれでしょう。8月に見た『シン・ゴジラ』ですね。これは、いろんな所で言われていますが、良くも悪くも福島第一原発事故のシミュレーション映画ですよねぇ。特に、“巨大不明生物”出現の直後の官邸のドタバタ。あれが、福島第一原発事故が起きた時の官邸の姿とは思いたくない・・・。その他にも色々ありますが、自衛隊が正しく評価された初めてのゴジラ映画では無いでしょうか?バシバシ弾が当たっていましたねぇ。正しい!だってねぇ、あんなに巨大な動かない標的を外さないでしょ、普通。ツッコミどころとしては、石原さとみの役が・・・。イーオンのマイナス宣伝になったのでは無いかと(笑)

それと、最後の最後に出てきた『海賊とよばれた男』も良かったぁ。途中、何度もウルッと来てしまいました。なんだかな~(笑)。本家の出光興産が、シェルとの統合を巡って創業家とドタバタしていますが、この映画を見る限り、シェルとの統合は、創業の精神とは一致しないんでしょうね。それは明らかだな。

邦画でゴメンナサイ作品は、最近ですが、11月の『疾風ロンド』。私には合いませんでしたね。東野圭吾の原作がもったいない。原作は、あんなコメディでは無かったんですが、映画化に際してコメディになってしまっていました。残念です。

ところで、『64 ロクヨン 前編』と『64 ロクヨン 後編』ですが、敢えて選から外しました。全般的には力強くて良いんですが、原作から変えた結末がねぇ。オリジナリティを出そうと思ったのが、マイナスに出たと思います。

2016年は、こんな感じです。
2017年は、どんな映画に出会えるんでしょうか。
楽しみです。