2010年のモントリオール世界映画祭で、深津絵里が最優秀女優賞を授賞した作品。監督は、『フラガール』の李相日。また、美術監督を種田陽平、音楽は久石譲と錚々たるメンバーがスタッフに名を連ねています。
実は正直、見る行く予定は予定は無い作品でした。ですが、深津絵里がモントリオール国際映画祭で最優秀女優賞を授賞したということで、一転して見ることにしました。
観客の年齢層は高め。妻夫木聡が出ていると言っても、カッコ悪い妻夫木聡ですからねぇ。だから、若い観客が少ないのかと勝手に想像です。はっきり言って、パッと見た感じ妻夫木聡とは認識できなかったし。
元々、深津絵里は演技派なので、いい演技するのは当然という感じもします。今回も、自然な演技で、普通にどこにでもいそうなOLを演じていました。モントリオール世界映画祭最優秀女優賞授賞のポイントは、どこだったんでしょうね? でも、この作品の見所は、深津絵里だけではありません。やっぱり、樹木希林と柄本明と言う両ベテランの演技は必見。この二人がいることで、話がグッと引き締まります。深津絵里よりむしろ、その二人の方が凄いと思いました。
話的には、『さまよう刃』や『誰も守ってくれない』に見られるように、この所の日本映画に多い、犯罪を犯した犯人そのものというより、犯人を取り巻く人間模様や環境、犯行後の犯人家族・被害者家族を描いた作品です。『悪人』と言うタイトルですが、かなり、考えさせられるタイトルでもあります。たぶん、本当の悪人は誰?と言う意味なんでしょうね?
139分という、比較的長めの作品。途中、ちょっと冗長だと思いました。前後にあまり繋がりがなく「えっ? このシーン必要なの?」と思ってしまうシーンもありました。結果として、もう少し、絞った内容に出来たのではないかと思います。
祐一と光代の最後のシーンは、祐一が光代の事を思ってわざと・・・ですよね?
タイトル 悪人
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2010年/日本
監督・脚本 李相日
原作・脚本 吉田修一
出演 妻夫木聡(清水祐一)、深津絵里(馬込光代)、岡田将生(増尾圭吾)、満島ひかり(石橋佳乃)、樹木希林(清水房江)、柄本明(石橋佳男)
[2010/09/11]鑑賞・投稿
実は正直、見る行く予定は予定は無い作品でした。ですが、深津絵里がモントリオール国際映画祭で最優秀女優賞を授賞したということで、一転して見ることにしました。
観客の年齢層は高め。妻夫木聡が出ていると言っても、カッコ悪い妻夫木聡ですからねぇ。だから、若い観客が少ないのかと勝手に想像です。はっきり言って、パッと見た感じ妻夫木聡とは認識できなかったし。
元々、深津絵里は演技派なので、いい演技するのは当然という感じもします。今回も、自然な演技で、普通にどこにでもいそうなOLを演じていました。モントリオール世界映画祭最優秀女優賞授賞のポイントは、どこだったんでしょうね? でも、この作品の見所は、深津絵里だけではありません。やっぱり、樹木希林と柄本明と言う両ベテランの演技は必見。この二人がいることで、話がグッと引き締まります。深津絵里よりむしろ、その二人の方が凄いと思いました。
話的には、『さまよう刃』や『誰も守ってくれない』に見られるように、この所の日本映画に多い、犯罪を犯した犯人そのものというより、犯人を取り巻く人間模様や環境、犯行後の犯人家族・被害者家族を描いた作品です。『悪人』と言うタイトルですが、かなり、考えさせられるタイトルでもあります。たぶん、本当の悪人は誰?と言う意味なんでしょうね?
139分という、比較的長めの作品。途中、ちょっと冗長だと思いました。前後にあまり繋がりがなく「えっ? このシーン必要なの?」と思ってしまうシーンもありました。結果として、もう少し、絞った内容に出来たのではないかと思います。
祐一と光代の最後のシーンは、祐一が光代の事を思ってわざと・・・ですよね?
タイトル 悪人
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2010年/日本
監督・脚本 李相日
原作・脚本 吉田修一
出演 妻夫木聡(清水祐一)、深津絵里(馬込光代)、岡田将生(増尾圭吾)、満島ひかり(石橋佳乃)、樹木希林(清水房江)、柄本明(石橋佳男)
[2010/09/11]鑑賞・投稿
>もう少し、絞った内容に出来たのではないかと思います。
原作は未読ですが、かなりボリュームがあるのでこれでも相当削ったとは思いますが
削り方が悪かったのかどうしても散漫な印象が否めません
主人公2人と被害者そしてその家族
映画という時間を考えるとそのどれかに焦点を絞ったほうがよかったのかなと
原作のほうがより深く感動できるような気がして、無性に読みたくなっています♪
TBいただいていきますね。(*^▽^*)ゞ
「おくりびと」の時の観客激増を知っているので。。。
休みをもらって、平日鑑賞しましたが、お客さんはやはり多かったです。
淡々と切ないストーリーですが、役者さん達が上手いので、映像に引き込まれていました。
無表情の中の表情っていうんでしょうか?。
なんだか、ずーんと心にきました。
「さまよう刃」は感情移入できましたが、この作品では同情する余地がありませんでした。一人一人の演技は素晴らしかったと思いますが。
最後の場面、私もいろいろ考えましたが、共犯の光代を巻き込まないように、かつ自分の事を憎むようにもっていったのではないでしょうか。