勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

FOUJITA

2015年11月22日 | 邦画
日本生まれの画家・彫刻家、藤田嗣治(フランス名:レオナール・フジタ)の生涯を描いた作品。

正直・・・、微妙?明示的にはなっていませんが、暗示的には藤田嗣治のパリでの生活編と、日本での生活編と言う構成です。でもねぇ、いきなり何の前触れもなく、パリから日本に来ていたし、そもそも、パリでの生活においても、前後のシーンの関係性や、登場人物への関係性が全く語られていません。日本編で、その一部は明らかにされますが・・・。私はたまたま、見に行く前に藤田嗣治の事をWikipediaで検索して勉強していたので、何となくは、登場人物がわかりましたが、事前の知識がなければ、チンプンカンプンでは無いかと思います。

もっと脚本を練ってくれていて、もっと前後関係がきちんと描かれていれば、もっと内容が分かりやすかったと思うんですが、シーン・シーンの断片が、羅列的に出てきてはなんとも・・・。「いま何をやっているの?」とかが全くわかりません。シーン自体は、けっこう良い画が取れていると思うんですが、そのシーンの意味がわからない。それと、その後の話とは無関係な画とかでてきてもねぇ。「その後の伏線?」と思っても違うみたいだし。

そういう意味では、日本編になって、中谷美紀が出てきて、やっとシーンの前後関係が判るようになって、少しは物語らしくなったと思ったら、最後は何???イキナリのファンタジー???

う~ん、なんと言うか、評価に困る作品です。一つ言えることは、脚本をもっと作りこんだほうが良かったんじゃないかな。

タイトル FOUJITA

日本公開年 2015年
製作年/製作国 2015年/日本・フランス
監督 小栗康平
出演 オダギリジョー(藤田嗣治)、中谷美紀(君代/嗣治五番目の妻)、アナ・ジラルド(ユキ・デスノス=フジタ、本名:リュシー・バドゥ/嗣治三番目の妻)、アンジェル・ユモー(キキ(モンパルナスのキキ)、本名:アリス・プラン)、マリー・クレメール(フェルナンド・バレエ/嗣治二番目の妻)、加瀬亮(寛治郎)、りりィ(おばあ)、岸部一徳(清六)


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