川天使空間

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エンテロウイルスD68 流行?

2015年10月22日 05時46分34秒 | 小児科
「最近、ひどい喘息の患者さんが多くないですか?」
一昨日の小児科談話会でそんな話題が飛び交っていた。
「EV-D68によるポリオ様の弛緩性麻痺の症例があれば報告を」
小児神経学会からも注意喚起のメールが届いていた。



実際、ここ1~2ヶ月、いつもより喘息発作のひどい子が多い。
小学生の頃の喘息が治ってきていたのに、数年ぶりに発作を起こして来る患者さんも多い。
のどの所見は水疱は目立たないけれどヘルパンギーナや手足口病に似ている。

このレントゲン写真も、昨日受診した4歳の子のもの。
これまで喘息なんてなかったのに、急な熱と呼吸困難で眠れないほどの喘息発作でRSは陰性。
血液検査では白血球は好中球優位の1万台でCRPの上昇はわずか。
もしかしたら、これがエンテロD68?

エンテロウイルスD68は、昨年米国で1000人以上もの感染が確認された夏かぜウィルス。
ミステリアスなウィルスが流行していると話題になっていた。



手足口病やヘルパンギーナに似たウィルスだが、喘息症状や、時にポリオのような麻痺を起こすとされている。

麻痺が残るエンテロウイルスD-68 流行のおそれ 感染研

秋田県でも実際検出されているようで。



症状は喘息症状が多いがほかにもいろいろ。



RSも出てきて、外来でシナジスを注射している未熟児もいるのに。
どうかどうか、小さな子がひどくなりませんように。

読んで少し書いた。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント
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