川天使空間

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シンポジウム「小児科医の近未来を考える」

2016年10月03日 05時41分15秒 | 小児科
昨日は、東北・北海道8県(含新潟)それぞれのシンポジストが、それぞれの近未来を発表した。
その後1時間かけて、参加者全員でのディスカッション。

昔は感染症外来が中心だったけれど、ワクチンの普及で感染症は激減。
今問題になっているのは、発達障害や不登校。
その根っこにあるのは、生まれる前からのサポートが少ないこと。
フィンランドのネウボラのような施策が必要なこと。
そして、発達障害などの子どもは、ボランティア的に時間をかけて診るしかない現状がある。

病気を診断し、ワクチンで予防し、発達を診て、学校医や園医をやり、虐待相談などで関係機関とも関わり、救急現場にも出動する。
小児科医はみんなそれらをやっている。
今は小児科専門医を持っている小児科医が多いが、専門医制度がまもなく変わる。
今後新専門医の資格更新は、クリニックの小児科医には時間的に無理なようで。
そうなると小児科医のアイデンティティは?
日本小児科医会で地域総合小児医療認定医制度を立ち上げ、今はまだ認定医は少ないが、地道に実績を作って行くしかないようで。

東北大学小児科のDrからは、小児科志望者を増やす対策あれこれのお話を聞いた。
秋田大学小児科の高橋教授もディスカッションに加わり、秋田の現状も聞けた。

「小児科医の近未来」のテーマは、現場の小児科医がいつも頭の中でぼんやり渦巻いている思いを、ぱあっと目の前にさらけだしてくれた。
貴重なディスカッションだよな、とプログラムができた時から思っていた。
でも実際に生の声をたくさん聴いて、頭の中が整理され。
「小児科医の矜持」を高めてくれた学会だった。

みなさま、お疲れさまでした!

司会進行だけでなく、受付や会場やいろいろやった。
会も大成功だったから、ほっとして、力尽きた感じ。
でも今日からまた通常営業。
今回の会議を会報にも落とし込まないとならないし。
いろいろご本も届いているようで。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント
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