うつのみや童話の会の同人誌です。
せいのあつこさま「ものさし」。
団地の狭い部屋で父さんとものさしであちこちを測るぼく。
五人家族が四畳半2部屋と六畳1部屋で暮らす空間は、45平方メートル。
はじめて家に来た友だちのタクマは、緊張して帰っていった。
「おまえの家、すぐ近くに人がいるから」と。
狭いと言われてショックだったけれど、ぼくはこの家を狭いと思ったことがない。
赤ん坊の弟を踏みそうになるような狭い家で育つって、悪くないなと思わせられた。
須長和子「カエル砂」。
須長さまは、仙台の童話塾でお世話になった方。
飯豊の道の駅のお土産売り場にあった「カエル砂」。
おじいさんが「田んぼで仕事をするとケロケロ鳴く不思議な砂じゃ」という。
「今から500万年前、このあたりは日本海だった」と。
新潟の実家の裏の砂山を突然思いだしてしまった。
貝が時々出てきて、父からいつも「このあたりは日本海だった」と言われて育ったから。
はやみず陽子「すりきず」。
1年生の黄色いカバーを外した、ぴかぴかのピンクのランドセル。
まこちゃんの家でゲームをやって、帰るのが遅くなる。
星が出ている道を不審者におびえながら帰る途中、ののかは転んでしまう。
ひざと手のひらと、そしてランドセルにすりきず。
まこちゃんのせいじゃないと思っても、胸の奥が重くてつまった感じになってしまい。
傷を見るたびに胸が重くなる気持ち、ずんと伝わってきた。
高橋秀雄「馬の背を分ける」。
友だちがかつぐ神輿を見るため、遠くのバス停まで炎天下の道を歩くキョウタ。
どうせ自分なんか友だちの間でも存在感ないんだし、行くのをやめようかとも思う。
バスに乗ってもぶつぶつ考えるが、焼きそばのことを考えると、やっぱり行きたいし。
バスを降りて歩くとうす暗く、黒い雲からいきなり大雨が降ってきた。
ところが、向こうに見える歩行者道路の半分に雨は降っていない。
雨と晴れを分けたみたいに。
走って行って雨の線を越えたら、陽が射して別の世界に飛びこんだみたいだった。
「夕立は馬の背を分ける」。
去年亡くなったおじいちゃんが言っていたことを思いだした。
境目って、不思議だなと、しばし考えこんでしまった。
巻末に「日本児童文学者協会宇都宮支部 うつのみや童話の会」発行とある。
宇都宮支部は日光市「こもれびの会」と「うつのみや童話の会」からなり、
支部の代表は開隆人さまとのこと。
末永く会が続きますように!
「惚けたんじゃないか」と旦那様に言われて凹んだこともネタにしよう。
今週末札幌に持って行くMacのカスタマイズと、文化の日に来るお孫ちゃんの準備いろいろしなくちゃ。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
せいのあつこさま「ものさし」。
団地の狭い部屋で父さんとものさしであちこちを測るぼく。
五人家族が四畳半2部屋と六畳1部屋で暮らす空間は、45平方メートル。
はじめて家に来た友だちのタクマは、緊張して帰っていった。
「おまえの家、すぐ近くに人がいるから」と。
狭いと言われてショックだったけれど、ぼくはこの家を狭いと思ったことがない。
赤ん坊の弟を踏みそうになるような狭い家で育つって、悪くないなと思わせられた。
須長和子「カエル砂」。
須長さまは、仙台の童話塾でお世話になった方。
飯豊の道の駅のお土産売り場にあった「カエル砂」。
おじいさんが「田んぼで仕事をするとケロケロ鳴く不思議な砂じゃ」という。
「今から500万年前、このあたりは日本海だった」と。
新潟の実家の裏の砂山を突然思いだしてしまった。
貝が時々出てきて、父からいつも「このあたりは日本海だった」と言われて育ったから。
はやみず陽子「すりきず」。
1年生の黄色いカバーを外した、ぴかぴかのピンクのランドセル。
まこちゃんの家でゲームをやって、帰るのが遅くなる。
星が出ている道を不審者におびえながら帰る途中、ののかは転んでしまう。
ひざと手のひらと、そしてランドセルにすりきず。
まこちゃんのせいじゃないと思っても、胸の奥が重くてつまった感じになってしまい。
傷を見るたびに胸が重くなる気持ち、ずんと伝わってきた。
高橋秀雄「馬の背を分ける」。
友だちがかつぐ神輿を見るため、遠くのバス停まで炎天下の道を歩くキョウタ。
どうせ自分なんか友だちの間でも存在感ないんだし、行くのをやめようかとも思う。
バスに乗ってもぶつぶつ考えるが、焼きそばのことを考えると、やっぱり行きたいし。
バスを降りて歩くとうす暗く、黒い雲からいきなり大雨が降ってきた。
ところが、向こうに見える歩行者道路の半分に雨は降っていない。
雨と晴れを分けたみたいに。
走って行って雨の線を越えたら、陽が射して別の世界に飛びこんだみたいだった。
「夕立は馬の背を分ける」。
去年亡くなったおじいちゃんが言っていたことを思いだした。
境目って、不思議だなと、しばし考えこんでしまった。
巻末に「日本児童文学者協会宇都宮支部 うつのみや童話の会」発行とある。
宇都宮支部は日光市「こもれびの会」と「うつのみや童話の会」からなり、
支部の代表は開隆人さまとのこと。
末永く会が続きますように!
「惚けたんじゃないか」と旦那様に言われて凹んだこともネタにしよう。
今週末札幌に持って行くMacのカスタマイズと、文化の日に来るお孫ちゃんの準備いろいろしなくちゃ。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)