川天使空間

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新しい便秘のお薬

2019年06月20日 05時58分00秒 | 小児科
一昨日の秋田市小児科談話会、いろいろな話があったが、
中でも小児の慢性便秘治療薬の話が興味深かった。

画像は昨年11月に発売された便秘薬モビコール(リンは便秘ではないですが)。
保険適応は2歳以上。
1包を60mlほどの水分に溶かして服用し、子どもは1包から漸増する。

子どもの便秘には腸を刺激する薬ではなく、まず浸透圧下剤が使われる。
乳児ならマルツエキスなど、幼児以降は酸化マグネシウム(重カマ)など。
腸を刺激する薬はお腹が痛くなるが、浸透圧下剤はお腹が痛くならないので使いやすい。
それでダメなら腸刺激作用もあるラキソベロンなどの緩下剤、あるいはセンナを含む漢方とか。

重カマは高マグネシウム血症のリスクがあるし、センナは大腸粘膜を緑色に染める。
できる限り副作用の少ない便秘薬が求められていた。

モビコールは、主成分がポリエチレングリコール。
ポリエチレングリコールは化粧品などに使われる成分で内服しても腸から吸収されない。
その浸透圧作用で便をゆるくする。
大腸ファイバーの前処置に使われるモビプレップと同じ成分のお薬だ。

発売と同時に使っているが、飲める子にはとても良く効く。

「じぶんでうんちできるよ」と子どもはにっこにこ。
「自分でうんちをする習慣がつきました!」とママもにっこにこ。

海外ではスタンダードのこのお薬がどうして今までなかったのか不思議なくらい。
重カマとミヤBMを連日飲んでもダメだった子でも、ほんとうによく効く。

ただし、「味が苦手で飲めませんでした」ということも度々。
これまでは味がダメな子にはリンゴジュースで飲ませてもらっていたが、
カルピスに混ぜるといいようで。
ちょっとしょっぱいポカリスウェットのような味なので、たしかにカルピスはいいかも。

便秘ってほんとうに苦しい。
味がダメであきらめていた子にも、もう一度プッシュしてみよう。
あ、このお薬、成人にも高齢者にも効果抜群。
副作用は下痢くらいなので、便秘の方はぜひ。

ロコモダンスに使う曲のCD複製費用についてレコード会社との交渉大詰め。
いちどあきらめかけたけれど、よしこれだという新たな作戦決行中。
井川義務教育学校でのダンスの録画も順調にやれた。
7年生の保護者全員から撮影の同意をいただけたのが一番うれしかったかも。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)


コメント
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