川天使空間

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ヒトメタニューモウィルス流行中

2019年06月15日 05時43分30秒 | 小児科
ヒトメタニューモウィルス(hMPV)の肺炎が続いている。
以前こちらでご紹介したときには、ほんの数名だった。
けれど今年は、こっちの園でもあっちの園でもと、二桁を越えた。
検査の保険適応は6歳未満なので、実際はもっといると思われ。



昨日、「お兄ちゃんからうつったみたいです」という幼児が来院。
この子の園は春に開業したばかりで、まだ園児は数人。
なのでお兄ちゃんからうつったのは間違いなさそう。

小学生のお兄ちゃんは高熱と肺炎で検査と点滴をしていた。
白血球数は2000台で、
「なんだろう、この肺炎。インフルエンザみたいに白血球少ないし」
と頭を捻っていたのだった。



妹も肺炎があって検査したらヒトメタニューモ迅速診断陽性。
潜伏期は4-6日で、ちょうどお兄ちゃんの4日後に熱が出ていた。
つまり、あの白血球数の少ないお兄ちゃんの肺炎はhMPVだったのだ。
小学生には保険適応がないので検査しなかった。

hMPVとわかれば肺炎でも5日くらいで熱が下がるので、
二次感染予防に時々抗生剤を出すくらいで安心してみていられる。
だからほとんど血液検査もしなかった。
そうか、こんなに白血球数下がるのか、うん。

まだまだ知らない病態がいっぱいある。
だから小児科は面白い。

保育園の内科健診で思った。
食物アレルギーのほかにも小児科医が保育園児に伝えたいことってまだまだたくさん。
子どもたちは予想以上によく理解してくれるしね。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント
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