川天使空間

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COVID-19のゲノム変異情報

2020年05月11日 06時08分58秒 | 小児科

COVID-19はインフルエンザ同様に変異しやすいウイルス。
土曜に堀米薫さまが開いてくださった童話塾 in 東北のスタッフZoomミーティングで、
「日本では、最初は武漢で流行した株が流行して、そのあとヨーロッパから持ちこまれた株も流行したけど、アメリカで流行している株もあるよ」
と話したところ、皆様ご存じなかったのでここでご紹介。
インフルのAソ連(H1N1亜型)と新型インフル(H1N1pdm09)ほどの大差ではないが、そのミニ版のような変異株がたくさん出ている。

GISAID (Global Initiative on Sharing All Influenza Data )はインフルエンザウイルスの情報データベースだが、 COVID-19についてもゲノム情報を集めている。

https://nextstrain.org/ncov/global

紫が武漢系統、黄緑がヨーロッパ系統、赤がアメリカ系統。

このサイトで、どう広まったかの動画が出ているので見て欲しい。
COVID-19の変異し易さと伝播の速さがよくわかる。
これを見ると、他にもいろいろな系統がある。

こんなウイルスだから、これからも変異し続けるだろう。
全世界的に収束傾向にはあるが、その国で流行したものと違う系統の株が流入すれば、また小さな流行があるかも。
今のところ、各国で異なる系統のものは出ているが、とくに感染力や病原性の強い変異はまだ確認されていない模様。
(感染力や病原性の強い突然変異株が出現すれば、人類にとって非常に深刻だが)

日本について見れば、国立感染研究所で以下のデータを出している。

新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査

ここでは最後にこう書かれている。
「現状、収束の見込みはあっても終息までにはさらなる研究開発が必須であり、時間を要すると思われる。
 第3、第4の波が来ることは必然であり、今後、クラスター発生を最小限に留めるためにも迅速な情報公開と
 効果的な感染症対策の構築を図っていく」

学校で感染症が流行した時、インフルなら5日間学級閉鎖で流行は抑えられるが、
なにしろCOVID-19は物質の上に時に1週間も生存可能。
人の身体の中では時に2週間以上も可能なので、学級閉鎖などの対応は意味をなさない(本気でやるとすれば1ヶ月近くか)。

結局、消毒と換気と感染防御-マスクと手洗い・人と人との距離を取ること-しか基本的な対策はなさそう。

子どもたちにもこのことを伝えたくて、紙芝居を作った。
しばし、お待ちください。

紙芝居のぬりえバージョンはできたので、一番にお孫ちゃんに送った。
感想を聞いて、また手直しするかも。
助かるなあ。
お孫ちゃん、ありがとう。

今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)


コメント (4)
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