みちのく童話賞スタッフ仲間、吉田桃子さまの新刊です。
友達なし好きなことなしの、中学校一年生、桐谷唯。
双子の妹弟の誕生日プレゼントを買いに行った時の行列がなんと、
S・ジェニックのゲリラライブだった。
たまたま押し出されてついた神席で、青いマフラーの男子に見とれてしまう。
そこで出会った小五のスウと、はじめての友達になって……。
中学生になってキャラ変しようと自己紹介で「キリちゃんって呼んでね」と言い、
── 板についていない行動は、みんなをとまどわせ、ドン引きされて終わった。
こんな子が、たまたまのゲリラライブで友達ができるんだから、推し活ってすばらしい。
色の無かった世界が、推しができたことで自分の部屋まで別世界になるんだからすてき。
推しゆえの行動も「ミヤビ推しとして当然の行動」と肯定されて、胸がジーンとなるとか。
── もう、推ししか勝たん!って感じ
── それは、自分の目の前の人が笑顔になってくれるって、自分が笑顔になるよりうれしいってこと。
いいねいいね、うん、推しがいるっていいね!
車いすの亜里沙がデビューライブのチケットをなくし、
「推しトモ」同志だからチケットあげられるなんて、素敵すぎ。
うるっとなって読んでいたのは、私もはるか昔推し活を(おっ)。
熱中できるって、その人の可能性も拡げます(断言)。
やりたいことはおもいっきりやればいいと見守ってくれるお母さんも良かった。
吉田桃子さま、ますますのご活躍を!
推しができると頭の中がお花畑になるんだよな、うん。
人生、振り幅がいっぱいあったほうが楽しいはず。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)